上賀茂神社の脇にある食堂。
今回の旅行はここの名物料理を食べに来たようなもんなんだよ!
よりによって!
そう思われる方も多いでしょう。
私もそう思う!
雑誌には暖簾しか写ってないことが多いけど、まぁこういうことです。
店内も京都らしからぬ使い込み感でトイレもないため、おデートには不向きな環境。
壁に沿って作られたカウンターなんか、どこぞの市場食堂みたいな蛮風です。
もともとはスローな地元店だったんだろうけど、
近年はメディア露出も多く、観光客も多く集まるようになってしまったみたいなの。
対応はヲバちゃんが一人なので、テンパって手が回らないご様子。
この日も満席で、さらに京産大生の持ち帰りや電話注文も多いため、
余所者に対しては着席も注文も分かっていながらのガン無視状態が続きます。
コンクリ床でただでさえ底冷えする店内は、寒い沈黙で満たされてましたよ。
まぁ上賀茂のあたりは、他に適当なお食事スポットもないからしょうがないよね。
看板のさば煮定食は休日になるとペコペコな弁当形式の提供になるようです。
値段も若干上がってますが、その分、ちょっとしたものが添えられてるのかな。
まぁ、お皿を洗ってる余裕が無いってことでしょう。
とりあえず、さば煮自体は食べられるようでよかったです。
忙しいからなのか肝心の鯖は冷めた状態で乗ってます。
3日間かけてじっくり煮こまれており、中骨までホロホロ。
例えが悪いかも知れませんがお味は缶詰の醤油煮のイメージかな
よくある味噌煮の脂がジュワッとした感じではなく、比較的バッサリとした仕上がりよ。
初めに酢で煮るからか、若干の酸味があって、後味もさっぱりいただけますね。
お店に対してだいぶ萎えている部分があり、期待したほどの感動はないのですが、
ウマいか、マズいかで聞かれたら、十分にウマいと答えます。
ごはんは半盛りにしてもらっているのですが、デフォは学生盛り。
別注の汁はちゃんと作られていて、具は厚切大根と油揚げ。
なみなみ入っているので、店内で芯まで冷え切った身体が温まりますね。
おすすめ定食はさば煮の量が減り、代わりに卵と揚げ物類が入ります。
このお店は、ほぼサバ煮定食の専門店。
あとは2,3の揚げ物があるだけなので、
これを頼めば店のすべてを味わい尽くすことが可能です。
卵はたいしたことないのですが、
ステック状でボルボルした衣のチキンカツや、
ネットリと仕上がったコロッケなど、サイドメニューは侮れないウマさです。
私からもおすすめ定食の方をおすすめしておきます。
面白いし、お味も悪くないし、
もうちょっとゆったりお食事できるなら、
Bグル好きの皆様にも推薦できるのですが。
庶民食堂の気さくさというよりは、
京都接客の悪い面を感じる部分はあるかもね。
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