南座にくっついてるお菓子屋さん。
津田さんのお菓子本でおいしそうに紹介されてたので、ちょっとお味見を。
このお店、てっきり観劇客で大量生産品を捌くような
ナンパな菓子屋だと思ってたわけよ。
まさか、まさか二百年もの歴史がある老舗だったとは・・・
京都って、マジに恐ろしい食都だよ・・・
いわゆる”おまんやさん”て奴なのかな。
ショーケースには日常使いの気さくなお菓子が並んでいますよ。
夜の街のお店らしく、営業時間も遅い様子。
店番の婆さんたちが、もう眠そうじゃんか!
お目当てはキューブ状の六方焼。
アンコのまわりを甘香ばしい皮で焼き固めたものでいかにも旨そう。
江戸の下町菓子だと、あんこももっとギトギトなんだけど、
こっちのはしっかり甘くても、後口はスッとしているんだよね。
薄皮にシナモンが上品に香る、にっき餅は、
気温も低かったからか、やや固めな仕上がり。
やっぱ十分に甘く、一個食べたら大満足だわ。
一番美味しかったのは、意外にも地味な志んこ。
お店では3色売ってて、抹茶入りにしてみたよ。
関東で言うところの、すあま?
上新粉と砂糖でつくったシンプルな蒸し菓子です。
ぱっとしないもんだから、普通は決して選ばないのだが、
お店の名物だってことで、ついでに買ってみて、本当に良かった!
甘みは上品、それでいて不足は感じない塩梅。
ネットリ柔らかな食感と、サクッと切れの良い歯ざわりが両立していて実に良い感じなのよ。
いやぁ京都のお菓子文化は本当に深いよな!
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