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京都・寺町の「村上開新堂」で好事福盧

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寺町通にあるお菓子屋さん。

京都で最も古い洋菓子店てことで、
東京の方が古いのかな?同名のあのお店とも関係があるようです。

・・・仲悪いみたいですが。

昭和レトロな佇まいの外観には
いかにも何かアリげな奥行きを感じるんだけど、
一方で外界を寄せ付けないような雰囲気も漂うお店。

店内もどこかホコリをかぶったような佇まいで、
商売っ気がないというか、実に素っ気無い感じなんだよな。

まぁ実際にはホコリかぶってないし、
ちゃんとお客さんも来てるけどさ。

ずいぶん前にロシアケーキを一通り買ってみて、正直、パっとしなくて、
それっきり散策途中、横目で見るだけのスポットになっていたんだ。

今回もそんな流れだったんだけど、
そういえば、季節限定で評判も高いお菓子があったよなと。

好事福盧、もったいぶった良い名前ですよね。
”池波も愛した”系の一品であります。

いわゆる、みかんゼリー。

ゼラチンの硬さはムッチリとほどよく、
一口目はみかんの柔らかい風味が、おだやかな甘みとともに広がって・・・

でも、リッチに楽しめるのはそこまで。
2口、3口目以降は持続せず、ちょっと弱いかもね。

歴史や由来はよくわかりませんが、
なんちゃって果汁や舶来柑橘の味が全盛だった頃に、
和を感じさせるみかんそのままなゼリーを作った功績なのかな?

かつては輝いていたのかもしれませんが、
今は果物の味も製菓の技術も上がっていますしね。
十分おいしいけど、宝物のように持ち上げる気は起きないかなぁ。

ロシアケーキと同様、いろんなストーリーを加味して、
自分から入っていく必要があるのかもしれませんね。

そうだ!欲張り過ぎると、内側の白い筋まで引っ掻いてしまって、
口あたり台無しだから、貧乏人は気をつけて食べるんだぞ!

ちなみに入ってすぐのショーケースに並んでた
あまりに茶一色なクッキー詰め合わせが美味そうだった。
でも、やはり事前予約でしか、あきまへんようで。

しかも、数ヶ月待ちとか書いてあって、
えぇえぇ、そうでしょうとも。

コメント一覧

  1. ぽん太 より:

    こうずぶくろ・・・ 私も池波正太郎の作品でその存在を知り、気になっていたのですが、そうですか。今となってはそう大したものでもなくなってしまったのですかね。お店の雰囲気からすると、伝統の上に胡坐をかいて企業努力を怠り、時流から取り残されていく系統なんですかね・・・ 伝統の保持と、革新と、老舗にとってはいつの時代においても難しい命題ですね。

    • 管理人 より:

      >ぽん太さん
      なんとなく肌に合わないんですよね。
      伝統を愚直に守ってる系で、価値もあると思うのですが、
      店の格というか目線が、実体より高めに設定してあるような気がします。

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