茶道御用達、宇治のお茶屋さんです。
今回は高島屋地下の直営店を覗いてみましたよ。
せっかく年末に立ち寄ったのだから、大福茶を買ってこようかなと思ってさ。
なんでも、平安時代に、空也上人がありがたい祈祷と共に市井へ施したお茶でもって疫病が治まったんだそうな。天皇もその例にあやかり、元日に茶を喫する年賀行事となり、京都や関西圏のお正月に大福茶を飲む習慣が広がったんだってさ。
ちなみに大福茶を”おおぶくちゃ”と読むことが多くて、前から不思議に思ってたんだけど、これは天皇が飲む”王服茶”から来ているからという説を読んで合点がいきました。
この時期になると、いろんなお茶屋さんが大福茶を販売してるんだけど、中身は様々なんだよね。普段よかちょっといいお茶だったり、煎り大豆添えたり、おめでたい金箔が入っていたり。
「丸久小山園」の大福茶は、荒仕上げの煎茶に玉露をブレンドしたもの。
これに干し梅と結び昆布を浮かべていただく、トラディショナルなスタイルです。
茶葉だけの販売もありますが、今回はてっとりばやく梅昆布の五服分がセットになったものを購入。もちろん、その後に残ったお茶だけ飲んでもおいしくて、良きお土産になりました。
こちらでは他に抹茶や焙じ茶商品にも大福茶が設定されておりますので、とりあえず、疫病にはカテキンを摂取できればいいみたいです。
そして、こちらよ。
クリスマス限定玄米茶、聖夜の雪。
去り際にこの商品に気がついて、お姉さんを詰問しちゃたもんね! 「クリスマ用の玄米茶っていったいどういうことなのよ?!」って。
なんでも、特別な配合になっているんだとか、いないんだとか。
さすが小山園の茶師よ、一杯の茶から異教の祭りを想起させることが………できるはずないじゃんか! 玄米茶やぞ!! クリスマスに玄米茶飲むシチュエーションが全く浮かんでこないわ! なにが”Christmas Tea”じゃ!
まぁ、普通のおいしい玄米茶でした。もしかしたら針状の茶に散らしたパフ米を、聖樹に降る雪に見立てて…いや、いつも入ってるから!! 年中クリスマスじゃんかね!
ちなみに、やはり抹茶にもクリスマス用があって…謎深き世界だな。
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