九条通りにある大衆食堂。
ついにやって来てしまったよ・・・
京都の地元大衆グルメを探している時、
深夜の網膜に突き刺さってきたのが、この外観よ!
以来、旅行計画の度に候補にはあがるのですが、
はるばる京都に豚汁食いに行くのかよと思うと、なかなか決心がつかなかくてさ。
でも、ついにやって来ましたよ、かどやへ!
京都駅の南側は工場とかも多いんだよね。
そんな労働者のため、早朝から営業している店なんだって。
そう、瓢亭やイノダに続く、
京都の隠れた朝食スポットなんだよ!って違うかっ!!
おそるおそる暖簾をくぐる余所者。
何やら賑やかな声が漏れてくると思ったら、そうですか、早朝から酒盛りでしたか。
オヤジたち、すでに酔っ払ってぶぶ漬けになってるじゃねーか!
コンクリ床の上ににペラペラなイスとテーブル。
お店はまさに昭和な大衆風景です。
常連さんたちもイイ人そうだったのですが、やはり観光客は珍しいのでしょうかね。
一挙一動作に注視が集まり、ハっと談笑も止まるようなアウェー環境です。
もう、テレビだけが心の支え!
定食は昼からなのかな?うどんやら丼やらの麺飯の他、
入口脇のケースに入ったおかずを組み合わせることも可能です。
肝っ玉母さんに渡すと温めなおしてくれますよ。
おかずには定番の下町料理が並び、東西差はあんまり感じませんね。
晒し鯨とか、炊合せなんかが、京都っぽいのかな?
値段は書いてないし、2品も選べば結構な値段になってしまう様子。
ただ、この場合、一膳飯屋というか、
酒のつまみとして手頃値という視線なんでしょうね。
さぁ!何はなくとも豚汁ですよ!
とんじるじゃなく、ぶたじるってとこが、
上品な薄衣の下で蠢く京都民の実体を示しているようですな。
具はシンプルに肉と豆腐と玉葱だけなんだけど、
豚バラがバカバカに入っていて、豚汁と言うよりむしろ豚煮の様相。
白味噌ベースの汁も塩分強めで、
脂分もどこのラーメン?ってくらい表面に層をなしてます。
もう間違いなく、大メシを食わすべく生まれたパワー汁なのですよ!
甘辛味を極めたような鯖煮もコッテリ旨いです。
ご飯はビビリの少々サイズ。
少々なのに・・・いや、それ以前にこんな茶碗飯で迎え撃てるようなおかずじゃねーから!
卵焼きも自家製なのでしょう。
ほわっと焼けたほどよいお味で、レタスさんも含め唯一の箸休め。
こいつの存在で、どんなに助かったことか!
皆さんはガッツリ丼飯で攻めて欲しいです。
コテコテな人生劇場も含め、思い出に残る朝食でした。
東寺の観光に絡めれば、なんとかアクセスできるかな?
コメント一覧
そうか、京都も「ぶたじる」なんだ・・・!
「ぶたじる」って、九州圏では一般的な言い方です。
実家の母が福岡だったので、ワタシは「ぶたじる」で育ってからなんとなく「とんじる」に移行しました。
特に深く考えず、最近までごっちゃに使っていたけど、ひょんなはずみで気付いてびっくり。思いがけぬ地方差ってあるもんです。
>アリーマさん
西方の言葉なんでしょうかね。
なんかパワフルでどんぶり飯が似合う響きです。