儀保の駅前にある餅菓子屋さん。
本店はもうちょっと先の浦添の方にあるんだそうな。
沖縄のお菓子というとちんすこうとか、アメリカンクッキーとか、何ぞトロピカルな物なんかを思い浮かべますよね。
でも、ご先祖の供養や祭事を大切にしているご当地では、お供え物という観点で発展した地味な菓子文化も面白く根付いているように感じます。
餅菓子屋さんも、市場や街を歩く間に、幾つか目に入ってきますよね。こちらもその一つです。
店頭ではマドレーヌとか、お饅頭とか、和洋いろんなお菓子を扱っているのですが、おそらく自家製なのは店名の通りお餅の数種類のみなんじゃないかな。この時はあんこの入った赤、白、よもぎのお餅と、具なしの黒糖餅がありました。
沖縄の餅菓子というと、月桃の葉にこねた餅粉を挟んで蒸し上げたムーチーが有名ですが、こういう大福もちょっと変わってると思うんだよね。
お菓子屋さんの他、スーパーなんかで売っているのを見ていたら、どれもビローンと広がったような平たい円盤型なんだよ。あれ?暑さでダレちゃったのかな?って思うくらい。
これは餅がすげー柔らかいからなんだよ。関東の感覚だと餅のコシやさっくりとした歯切れなんかがポイントにもなるんだけど、沖縄好みはテロンとした柔らかさ。おそらく水分が多かったり、むしや南方のもち米を使ったりしてるのかもって思います。
地味だけど、ご当地らしい異文化体験なのよ。散策中に小腹がすいたら、餅菓子をぜひつまんでみてほしいです。
コメント一覧