団子坂を登りきったところにあるラーメン店。
お店曰く、関東甲信越に名の轟くお店なんだそうな。
お向かいが秩父市役所なのね。
もちろん私のような観光客の姿も見えますが、お昼時は近隣の勤務者達も連れ立ってやってきては行列を作る人気店です。
大きなお店ではなく、数席分のカウンターと卓が二つ、三畳ほどの小上がり。
中華店というよりはラーメン専門店の体裁で、皆の注文も看板メニューにほぼ決まってますから、お客の回転は比較的早いと思います。
お店の奥さんが気遣いながら明るく対応してくれるのがいいな。
名物の珍達そばが、なみなみとやってきましたよ!
スープはごま油の香るあっさり味。麺はスルスルとした細ストレートです。
特徴は具で、細切りの豚バラとともにサッと炒められたぶつ切りのネギがたっぷり乗っかってます。山ほど浮いてるのでこれを拾って食うだけでも一苦労なんだけど、シャクシャクした食感も心地よく、やはりこのネギがキモだといえましょう。
お店でも特にこだわって、県産の土男ネギというブランド品を仕入れているんだそうな。この日の品種はタフナーだとも表示されてました。
具も麺もスープも、現代のラーメン戦国時代において格別とはいえません。ただ、それらが合わさった姿には立派に個性を帯びていると感じます。逆に今後新たに生まれることはないだろう貴重なローカル食の姿よ。
たっぷりなスープに油も浮き、たくさんのネギのパワーもあって、最後までアツアツな身体温まる系の一杯でした。秩父は朝晩冷えるので、ちょうどいいんじゃないか。朝も夜も営業してないけどね。
なお、スープベースには醤油と味噌があり、たぶん味噌でも旨いだろうなぁ。
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