参道の外れにあるおせんべい屋さん。
なんとも味わい深い佇まいでありますね。
今ではすっかり貴重になった昭和レトロな・・・と書きかけて、この手の渋い家屋ならば、ウチの近所でざらざら見かけることに思い当たるのです。さすが底辺の居住地よ。
ただ、現役のお店として稼働しているのはなかなかに珍しきことだよね。店内ではかなりの爺さんががんばっていて、極スローに対応してくれました。
昔ながらの四角いせんべいケースに、とりどりの米菓が詰まっております。古いながらもこざっぱりまとめられた店内を見るに、多少は下の世代の手伝いの手も入っているような気もします。
厚焼きせんべいの鬼焼、ピリザラ、でっかい柿の種を買ってきました。
鬼焼はいかにも硬そうで、私の顎関節症とどっちが強ぇかのタイマンがおこることを覚悟しつつの購入でしたが、思いのほか、ソフトだったのよ。薄手の生地がぷっくり膨らんで、老人でも食べられそうなお煎餅です。
不揃いな仕上がりや、口内に広がる焦げの風味がいかにも手焼きっぽく、それっぽい風情がありますね。
ちなみに私は甘辛味が大好きなので、真っ白く砂糖でコーティングしたせんべいとか、ザラメをまぶしたのをついつい買っちゃうの。
こちらのピリザラは薄焼きの醤油せんべいにたっぷりの双目。隠し味として唐辛子が仕込めれているのが良いところ。
ただ、裏を見ると作っているのは浦和の「内田屋」みたいなので、殊勲賞はそちらに送るべきなのかもしれません。
爺さんたちもいい加減しんどいから、今は仕入れ品の販売がメインになっているのかもね。
コメント一覧