駅前の富士本町商店街にある焼きカツ丼のお店。
門前仲町の「とんかつ丸七」から暖簾分けされた新店です。
せっかく富士市まで来たのにこれかと。
んなら、門仲に食いに行けばいいじゃんかとお思いでしょう?
ごもっともでありますよ。
今回の旅の目的であった、かつ皿屋が店主研修のための臨時休業でなければねっっ!
貼り紙見て、うっっそやんと、膝から崩れ落ちたわよ!!
一方、私の脳はすでにカツを喰う一色に染まっていたため、慌てて、周囲をリサーチしたところ、こちらの存在が目に止まった経緯なのですよ。
お店は兄貴とお姉さんで運営。ビルの二階にあり、比較的目につきづらいというか、いや、見えたところで、そもそもこの通りの飲食店には人の気配がさっぱり無いんだけど、いったいどういう収支になっているのだろうか? 心配になっちゃうくらいです。
オープン数ヶ月が経ち、単価の調整が行われた模様。主力の上かつ丼もご当地で大台超えとなるのはキツいらしく、ロースとリブロースの部位の差ではなく、並のロースかつを少なめにして、その増量的な形になったようです。
独特なスタイルのカツ丼ね。
焼きカツ丼の ”焼き” はカツでなく玉子にかかっているのかな? ご飯にふんわり厚めに焼かれた玉子を乗せ、醤油ダレにくぐらせたカツをドーン。んで、最後にタレをかけ回す仕上がりです。
おそらく、大阪あたりのとじないスタイルを発展させ、肉を厚くインパクトを加えた形でしょうね。
私は好き!
もちろん煮カツにもそれなりの楽しみがありますが、カツとして魅力を殺さないという部分で、こういうのスタイルの丼も広がってほしいなと思います。
お肉は赤身主体のかじる系。比較的柔らかで顎には担がかからんのだけれど、火入れについてはもう一歩手前が頃合いかなと思います。
いや、せんぜん旨いけどね!
がりの昆布和えと赤だし付き。
後半、油が重くなってきたら、卓上の茎わさびでピリッと締めることができますよ。
聞くところによると門仲のお店は大行列らしいので、こちらで列ばず食べられる価値はあるでしょう。ただ、都会の高級カツ丼が受け入れられる土壌なのかは、ちょっと怪しい気もします。
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