かつて、と書くのが、なんだか寂しくもありますが、ご当地B級グルメを看板にした地域活性策が、各地で勃興した時期がありましたね。
富士宮やきそばは、その魁たる大成功事例。かの「B-1グランプリ」における絶対的レジェンドとして、後塵に過分なドリームを抱かせた元凶でもあります。
B-1が良かったのは駆け出し頃だけで、参加団体が増えるにつれて、内容やPR力はどんどん希薄になっていきました。
合同イベントはめちゃくちゃに集客しましたけれど、活動は基本的に各自の持ち出しとなる部分が大きく、必ずしも継続的なリターンに繋がらないとなると、なんだかB-1ブランドのために労働奉仕しているような形になりますよね。
初期の成功組に入る厚木のシロコロも、商標を巡って市と折り合いがつかず、結局は報われない形で活動を終えましたし、内部でゲバって消滅したり、ただHPのみが残る幽霊団体も多いんじゃなかろうか?
そんな状況なので、現在も地域の観光の中核として実店舗も維持しているこちらは、やはり別格の存在なのかもしれません。
富士宮の浅間大社門前にある「お宮横丁」にやってきましたよ!
こちらはご当地フードの屋台やお土産屋さん等が出店する常設スペースで、中央の水飲み場には富士の伏流水もコンコンと湧いています。
私ね、このベタな観光横丁にだけは寄るものかって思ってたのよ。
でも、結局、利用してるんだよなぁ~
なぜなら、付近のロコな焼きそば店は、だいたい衛生アウトって書き込みが目立ったからさ!
まぁ、昔からのお店は高齢老朽化が進んでいて、仕方ないんだろうな。
お宮横丁では3軒の富士宮やきそば店がしのぎを削っております。
それぞれ、麺やソースに変化をつけたり、合盛りの対応をしたりで、差別化をはかっておりましたが、やはり一番売り上げているのは、首魁たるこのアンテナショップかしらね。
今回はノーマルな富士宮やきそばの並盛りを注文。
こちらのソースは甘こってりしていて、食べごたえがありますね。具はキャベツ、ネギ、カスとシンプルですが、肉カスがじゅんわりして何の不足もありません。
感心したのは、お姉さんが少量でも都度焼きしてくれたこと。休日や繁忙期だと、また違うのかもしれんけど、焼きたての麺はしっとりモッチリしてて、きちんとイケるやきそばだったのが、若干悔しいくらいなんですよ。
見てると、私のようなベタな観光客ばかりでなく、地元の人がお客さんを案内するような使い方もされてるのが、ちょっと意外だったわ。
実際、市街地エリアには観光に耐えうるやきそば店は決して多くないし、お味も大きく変わらんのだとすると、もうここで良いんじゃないかって思っちゃう。
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