新宿町にあるレトロな中華店。
JRの路線により、南北にバッサリ分断された沼津の繁華街。
駅の北口については比較的歴史が浅いこともあり、ホテルやビル、マンション等、近代のものへ順当に置き換わりつつあるのかなと感じます。
そんな風景の中に、ポツンと取り残された昭和が「鷹の家」です。
営業してるのかなと、恐る恐る様子をうががうと、すりガラスの奥には餃子をあてにビールをすする爺さんの姿がユラリ揺れておりますよ。
あまりにローカルすぎて、はたして観光客が邪魔して良いのかなと迷うところではありますが、年配のお父さんが優しく迎えてくれます。
さぁ、何を頼もうか! チャーハンや蒸し焼きそばも旨そうなんだけど、
シンプルなラーメンでしょう!
そして、ずばりの正解だったのです。
渋みと歴史を塗り込んだこの店内でいただくのは、まさにこれ以外無いような一杯よ。
味見もせず、初手からギャバンのでっかいコショー缶をふりかけますわな。
やわ茹での麺の優しい口当たり。湯切りの甘さもあるのか、鶏ガラのスープは若干のお湯っぽさもあるのですが、そういうところも全てひっくるめて、ノスタルジックなラーメンのお味。
せんだって、ラー博で「来々軒」の復刻をいただきましたが、もっとリアルな形での原点というか、我々の思い出の中にあるラーメンらしいラーメンの形だなと感じます。
ちなみに品書きには我が横浜ご当地のサンマーメンもありましたよ。サンマー食圏の西端はどの辺なんだろうね?
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