新宿町にあるレトロな御菓子処。
以前「安本」に向かう途中に通りがかって、次は寄ろうと宿題にしていたお店です。
日常のお菓子はコンビニやスーパーで買うものになってしまった昨今。町場にある個人菓子店の存在はもはや希少で、店主の引退と共にその文化が途絶えつつある状況です。
沼津のお店も概ね高齢化の問題を抱えているように見えますが、それしても多くねぇか? 菓子店が!
工場や水産業のおやつになっていたのか、地産の緑茶のお供に甘いものが欠かせねぇということなのか。デブの目が糖分でジャブジャブになっているということを差し引いても、なんてことない町場に点在するお菓子屋さんの存在が目に付きますよ。
こちらもそんな一つで、大通りからは外れた裏通りで、地域密着の歴史を刻んできた体裁です。
やはり和洋のハイブリッド型で、現在はだいぶ商品数を減らしているようですが、シュークリームやエクレア、ロールケーキという沼津好みの生菓子も扱っておりました。
この他、長崎カステラという文字も見えましたが、和菓子も含め、焼き菓子を得意とするお店のようですね。爺さんが対応してくれましたよ。
看板にどら焼と赤飯の文字がありましたので、どら焼を買ってきました。
ああ、断面を撮っておけばよかったなぁ。
これがね、こんもり食べごたえのあるサイズなのよ。分厚い皮は、ホンワカときめ細やかに焼かれており、パック品では味わえない作りたての魅力。甘さ控えめの餡ともちょうどバランスで、おいしいどら焼だったのです。
カステラまんクッキーは変わった名前でありますが、ミニサイズでしっとりしない甘食を想像してもらえばいいと思います。これもレトロだな。
おそらく、こういう沼津甘味の面白い部分は、5年後、10年後もそのまま同じく残っていないだろうから、今のうちに堪能しておきたいですね。
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