今回は宇都宮にやってきました!
長らくご無沙汰している間に、餃子像も西口のデッキ上にお引越ししていたみたいね。
せっかくなので、私も記念撮影をしちゃおとウキウキで順番を待っていたのですが、観光の皆さんがバシャクラ撮っているため、全っ然、空かなくってさ!
そうこうしているうちに、つと正気に戻ってしまったのですよ……
ショボい像など、もうどうでもいいのでは?
つか、わりと月次である宇都宮餃子に執着する必要すら無いのでは??
そんなアホらしさが、ため息となってマスクから抜けていった結果
「今回は餃子無し!」と、着いて早々の計画変更に至ったのです。
果たして、この旅はどうなってしまうのでしょうか!?
宇都宮は栃木県の県庁所在地であり、北関東最大の都市であります。
海はありませんが、豊富な水源と肥沃な大地に支えられ、食文化についても、なんぞ健やかに育まれてそうな気配がするじゃんか? かんぴょうとか、いちごとか、かんぴょうとか!
私は栃木に縁があったこともあり、子供の頃にも度々訪れた記憶があります。もっとも、宇都宮の市街地についてはせいぜい「みんみん」に餃子を食べに寄る程度で知見は薄いのよね。
栃木といえば東武鉄す。
浅草あたりから、なんぞステキな特急に乗れるのかしらと経路検索してみたところ、黙ってJR宇都宮線に乗れぃという無情なご案内なんだよな。
都心から鈍行に乗っても、そこそこで着いてしまうせいか、高速バスの運行も見当たりませんし、なんともビミョーな距離感の旅先なのです。
JR宇都宮駅から中心市街である東武宇都宮駅周辺エリアまで、地味に接続が悪いのも相変わらずよね。
近年は宇都宮駅東口の開発が進んでおり、近々LRTが敷かれるらしいのですが、主に反対方面の工業団地へ向かう路線らしいので、朝夕にバス行列ができる風景も、まだしばらくは続きそうです。
宮っ子を守護する二荒山神社の周辺は、なんぞ赤坂チックに開発されて、見違えるほどよ!
大きなタワマンなんかもポツポツと建ち始めている様子なのです。
ただ、目抜き通りたる ”大通り” のオフィスビル等については、概ね耐用年数が尽きた感もあり、一旦歯抜けするともう次は生えてこないようなしょっぱい状況でもあるようですね。
市街地のあり方も過渡期にあるのかなと感じます。
街には思ったよか人が出てます。それも若い世代が目立つので驚いたわ。
地方の駅前商業圏については、郊外のショッピングモール等に食われて空洞化していくのが常なのですが、宇都宮については、まだ繁華街の体裁を維持している印象です。
下野の民が東武電車に乗かって、ぞくぞくと集まってくるのか?
もしかしたら駐車場が豊富にあることが要因の一つかもね。東武の駅にもやたら巨大な駐車場がありますし、ちょっと裏に入ると諸々取り壊された空き地が広い駐車場になっており、中心部に多くの車を受け入れられる体制なのです。
”地方の商店街に必要なのは駐車場”論が図らずしも実現している形に見えますよ。
ただ、街の顔たるパルコが、2019年に閉店したまんま放置されていることからも、決して景気はよく無さそうです。
宇都宮といえばオリオン通り。
商業や飲食の中核をなす、立派なアーケード型商店街です。
曲師町、江野町、一条町の3町を貫く様をオリオン座の3星に見立てた命名とのこと。
こちらもありがちなシャッター街にはならず、まだまだ生気を感じます。
週末はイベント広場で催しがあったり、オープン飲み屋でワイワイ酒盛りしてたりで、それなりに楽しげじゃんか。
ただ、宇都宮市のアンテナショップに運営希望業者が見つからず閉店していたり、景気は必ずしも上向きではありませんか。
その一方で、あんまり悲壮は感じないんだよな。
衰退しているのは確実なんだけど、それはそれとしてボチボチやってるような、ユルさというか、スロ~な空気が漂っている気がするのです。県民性なのかな?
オリオン通りの先にはファッション関連店が建ち並び、宮の原宿とも言われるユニオン通り。
こちらも賑わっているというレベルの人出はありませんが、お店や商品はなかなかカッコよくて、わざわざ東京まで出なくても、この地で十分にオシャレが賄えます。
旧来の歓楽街である本町や泉町あたりは、どうかなぁ?
役人や地元財界が飲み散らかすイメージでありますが、目下、開店しているのはごくごく一部みたい。どう考えたって多すぎる店舗に再び灯の点る日は来ないのだろうなぁ。
あえて宇都宮市街観光をしようという方には、市がやっているレンタサイクルがオススメです。
規模的にもママチャリで巡るのがちょうどいいくらいの街なのよ。
もっとも、街のシンボルたる宇都宮二荒山神社の他は
これといって、何もないような…
そうそう! 郊外にある大谷町から切り出された大谷石の建築がちらほら見られますよ。
あの採石場跡は一見の価値ありです。
街中にも蔵などが残っておりますが、
むしろ中心部から少し離れたくらいの農家や商家に多く見られますね。
風光明媚については、日光から流れてくる田川が、こんな感じの気取らない風景です。
他方、酔客がゲロ吐いてそうなこの水路に、無理くり親水させようとする試みはどうなのか。
このちんまい釜川ってのは、本来の流れをトンネルに通した上に、もう一段作られたものらしく、かなり無茶をしていますよ。
そんな感じなので、観光においては、餃子だよりもやむをえん事情です!
餃子ってのは、やっぱ強いわな。
国民食として愛されているだけでなく、2店、3店とハシゴしやすい点において、食べ歩きの楽しみもありますからね。
宇都宮が餃子の街なのかどうかは、後追いの有象無象が好き放題な気もしますけれど、それすら山の賑わいの一部で、何も無いよりはマシなのです。
「みんみん」や「正嗣」のある例の通りは ”餃子通り” と名付けられ、観光街と呼ぶにはまだまだ密度が足りませんが、おこぼれを狙う店舗もいくつかできておりました。
ここで見てて感じたのは、昔よか客層がだいぶ若くなったことよ。
ブームがすっかり定着して、近県から「ちょっくら餃子でも食い行くべ」と連れ立ってドライブしてくる若人達が一定見込める状況なのは立派です。
餃子通りだけでなく、旧長崎屋の地下に宇都宮餃子会が運営する「来らっせ」というフードコートがあり、各店の食べ比べができる合盛りなどを提供して、観光客の受け皿になっています。
「正嗣」はあいかわらず己が道を行く風ですが、「みんみん」の支店なども入っており、新旧ゲバゲバにならず街ぐるみの餃子共同体を保っていられるのはすごいことだなと感じます。
そんな餃子以外に、宇都宮にはどんな大衆食があるのか?
レトロ中華や商店街の気さくな飯屋みたいなのがたくさんあるようなイメージでいたのだけど、実際に来てみると、かつてのお店はもうだいぶ閉店してしまったようですね。
結局、カレー食って、やきそばすすって、さしたる収穫もなく帰ってきた次第。
紹介はあらためてこちらで行いますが、やっぱし、餃子は食べた方がよかっペ!
大谷石の地下採石場を思わせる栃木県庁のエントランス。
どこも公共施設はやたら立派ですよね。
10月には「いちご一会とちぎ国体」が開かれるようです。
ダジャレかよっ!!
コメント一覧
駅東にホテル病院、ホテル、ホールなどの複合商業施設も8/26にオープンしてます。複合商業施設は国立競技場を設計した隈研吾氏です!オープンから間もないのもありますが超賑わってます。さらに来年の3月(仮予定)から宇都宮駅西口の交番前餃子の店が数店舗と居酒屋がある場所は解体されその後20階建てのガラス張り複合ビルが完成予定と駅周辺の再開発がどんどん進んでます。来年8月にはLRTライトレイルも前線開業します。
宇都宮は生まれ変わりますよ!
>三浦直樹さん
JR駅周辺の近代化は良いことなんだけどね。
宇都宮らしさというか、食べ歩きや街歩きの魅力はやはり旧市街エリアなので、なんとか共栄できるようにしてほしいよなぁ。
タワマンも含め今は東口開発が先行してますがそろそろ西口にも手を出し始める雰囲気があります。パルコは。。。早く決まるといいですよね。。。
LRTは東口側が来年開業、西口側(教育会館あたりまで)は2030年とちょっと先になるみたいですね。
うどんのお店気になります!どこでしょうか。
>宇都宮転勤族さん
うどんじゃなく、ラーメンなんです。更新お楽しみに!
まだコロナ渦と言われる中、地元以外のグルメを載せて、横浜市民に対して何
のメッセージを送ろうとしているんですかね。
まさかブログで儲かったから、あちこち行っていると言いたいだけですか。
>ヨスケさん
1.外食や旅を控えるべきだという段階は、とうに終わっているのでは?
ワクチン接種等、基本的対策をした上で、お店の状況を見ながら訪問しております。
2.地元のグルメをもっと載せろというリクエストならがんばれますけど、どこへ行き、何を食べ、何を書くかは私の自由だし、気分次第です。
横浜市民にメッセージを発する目的でサイトを運営しているのでもありません。
3.ブログやっても儲かりませんし、こんな金を使わん旅行なら、いつでも行けるんですよ。
宇都宮大好きです。何もないけど東海道一本でいけるからいいですな。町中華の岩手屋とか、オリオン通りの映画館のある横丁の、昭和30年代のセットの様な焼きそば屋がいいですね。
>ミノル・マヌーさん
岩手屋は知らなかったな。
シンプルなラーメンがじんわり旨そう。
親が宇都宮の曲師町育ちで、昔はよく行ってました。とても懐かしい写真です。宇都宮城は変わってないですな苦笑
お祝いごとのときは、よく「存じやす」に行ってましたねぇ…
>かとうさん
「存じやす」は店頭通りがかりました。
ステーキ、旨そうですねぇ。