印傳屋の裏手にある煮貝のお店。
かつて、海のないご当地では、静岡あたりから塩蔵されたりして持ち込まれる海産物が珍重されていたんだそうな。
醤油で煮られた鮑もそんな経緯で山梨の名物になっています。
印伝をいろいろお土産にして、さて、ホテルに帰るべかと歩き始めたところ、うっかりこちらの看板が見えてしまったのですよ。
創業400年にもなる煮貝の専門店で、かつて私のバイブルでもあった美味しんぼにも紹介された格式あるお店なんだとか。
お店の商品は他に卸しておらず、買えるのはこの本店のみということで、乱世を活きた信玄公もここまでは悩まなんだろうというくらい悩んで、1個だけ買ってきた次第です。
だって、すっげー高いんだもん!!!
一見して分かりますね。このちんまり!
こちらでは国産の鮑にこだわっており、製法もふやかせて縮みを抑えるようなインチキでなく、昔ながらのものなんでしょう。
ちなみに駅やデパートでは、もうちょっと大きくて安いパックも売られているのですよ。
それでも、旅先のガバガバなお財布でも、気軽に買っちゃおうかななんて手に取ることは無い煮貝です。地元でも贈答目的がほとんどなんじゃなかろうか?
これをうやうやしく開封の後、包丁の切れ味を試すかのような薄切りにして、口に運ぶと・・・
うん、
うん、饐えてしまってる・・・
宿では冷蔵庫保存してたんだけどなぁ。
うららかな春先の常温持ち帰りには耐えられなんだか、無添加よ。
そんなわけで戸石くずればりに苦い経験となりました。
良い子の皆は、万全の保冷体制で輸送しような!
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