駅前の好立地にありながら「ぴおシティ」ばりの寂ビル感が漂っていた「コレットマーレ」も、令和の大改装を経て、実用的なショッピングビルにリニューアルしつつあります。
折り悪くコロナが直撃した関連で計画が滞り、レストラン街はスカスカの状態が続いておりますが、先行オープンしたサクラギ横丁は、地元ブランドのお店を中心に、なかなか面白い内容になっていると思います。つか、これらのお店を簡易なスペースを割り当てるのはもったいないくらいよ。
鎌倉の人気店「千花庵」も出店しております。
昨年、人生をこじらせた野毛ラー向けに手打ちそば教室までオープンさせてしまった「千花庵」 この度、末広町の支店を閉めて、こちらで心機一転する形になったようです。
階下に「割烹そば 神田」も入り、蕎麦屋の競合も心配されますが、杵屋のくせに根拠なき強気価格を押し出してくれる相手に対し、当店の意識の高さが目立ちにくい環境です。
看板にも”〆そば” を掲げており、お食事処というよりは、酒場寄りの形態です。本来ならば、蕎麦屋式のつまみで冷酒の2,3杯も引っ掛けさせてから、おもむろ蕎麦にたどりつく流れなのでしょうけど、酒類提供を控える現状では上手く機能せず、サックリ食事利用をしたい利用者とすれ違うシーンもあるのではないかという客席の雰囲気でした。
あと、隣の「保昌」から越境してくるカレー匂も困るよな!
天ざるです。
自慢の十割蕎麦は歯ごたえもキュンとしてるし、汁も香ばしく、こりゃ文句無くおいしいお蕎麦です。
さすがの千花庵… しかし、この圧倒的〆蕎麦感は!
ミニチュアと見紛うお上品盛りが眼前にちょこんと置かれた刹那、スマホでバーガーキングのクーポンを検索しちゃったからね! この後にすぐ寄るよ!
おいしいだけに、食べたりないもどかしさ。蕎麦ってやつは、意識を高めれば高めるほど、大盛り無料のつけ麺業界とは真逆の方向へ進んでしまうのよね。
なお、天ぷらは串揚げ風になっていますが、箸と持ち替えなきゃならんことを考えると、単純に食べやすさの追求ではなさそうです。つまみ向けかな?
柚子をきかせた、とろろざる。
夏限定の冷やし鶏そば的なもの。やはり小さな丼は3口で食えるくらいです。
ちなみに、お江戸圏のお蕎麦はもともと軽食で、こんなふうに量が少ないのがデフォだったんだそうな。腹を膨らせるには2枚3枚と食べるものだったらしく、食事に足る量を1枚で提供するようになったのは、町の蕎麦屋が食堂を兼ねるようになった近代のことなんだってさ。
目下、紛らわしいのは本格店と大衆店でもって、ざる1枚の価格が大きく変わらず落ち着いていることなんだよね。JASがそば1玉の規格を作ってくれれば、価格差がわかりやすく、少ないんじゃなくて、高いんだということが分かりやすいのかも。
コメント一覧
ありがとうございます。
コレットマーレも最近は、行ってないので、行こうかなとおもいます。
>ぴーさんさん
コロナになってからMMにオープンしたお店は面白そうなとこが多いですよ。