地階に入る、葉山「日影茶屋」の菓子舗です。
江戸中期の創業なんだって。
かつて別荘地として栄えた葉山のお宿だったわけですが、時流の変化に対応する腰軽さを持っており、現在では和洋両刀で展開する神奈川有数の飲食ブランドになっておりますよ。
製菓部門では洋菓子の「ラ・マーレ・ド・チャヤ」の方がだいぶ先行しており、和菓子店を鎌倉に出店したのは比較的最近のこと、と書こうとして確認してみたら、もう20年前経ってるかよ… 加齢…
元々は茶店として創業したお店ではありますが、300年の歴史ある名菓が伝わっているわけでもなく、この間、独自のヒット作が出ているわけでもなく、どこぞで見たことのあるような商品を葉山ブランドで包装しなおして売っているようなイメージです。
ただ、こっちも、毎回、鳩を使うわけにもいかねぇし、神奈川ものを何か探すとなると、便利な選択肢ではあるのよ。
この時期、夏蜜柑を使ったお菓子がいくつかラインナップされております。
かつて上皇、上皇后両陛下の御成婚記念に葉山町内で夏蜜柑の苗木が配られたんだそうで、ゆかりの夏蜜柑を使って作っているのかもしれませんね。
夏柑葛餅は、もうちょい葛っぽさがあるのかと思ってたんだけど、気持ち程度のモッチリ食感なゼリーです。夏蜜柑のピールがアクセントになってますが、お味はまぁフツーかな。
葉山夏蜜柑は、白あんベースの羊羹で、やはりピールがアクセント。
ベースの羊羹は甘みを控え、だいぶ軽い食べ口なのは、まぁいいんだけど、そんなら、もう少し夏蜜柑らしい酸味なり風味りが加わってもいいのかなと思います。
やっぱピンとこないな。
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