神奈川の顔として恥ずかしくないお菓子屋さんを挙げるならば、まぁ「豊島屋」でしょう。
いつも家にあるから、いい加減うんざりしてくる鳩サブレ。
別れの後、様々な人生経験を積んで、久方ぶりの帰省でもって再会した鳩サブレに「あっれ、こんなに旨いものだったか!」と評価を改めるのが、神奈川県民たるイニシエーションなのであります。
ただ「豊島屋」の真価について、我々ハマっ子は上澄みをなめているだけなのかもしれませんね。実は鳩サブレだけでなく、上生菓子から洋菓子まで、幅広く上質なもの作ってるからね。
それらは鎌倉にどーんと構える本店へ、日々通える範囲の方々のみの楽しみとなっていて、ムカつきます!
そんな「豊島屋」の鳩じゃない商品をちょいちょい食べてみようシリーズ。
「豊島屋」の商品は横浜駅の両デパートでも、もちろん購入可能。いずれもお店に入ってすぐの一等地が割り振られていまが、両者では扱う商品の種類が違うんだよね。やはり高島屋はんの方が品数も多く、一段格上とされていることが分かります。
今回はきざはしから。
そういえば、店員さんにサブレ以外の推しを聞いた際に、これを勧められたことがありました。
きなこをまぶした求肥のお菓子。求肥は柔らかで上品な甘みです「。
ポイントはきなこで、深めに煎ってある分、風味あるどっしりとした味わいよ。なお、4包に1袋ですが、予めまぶされている分とは別に、”追いきなこ” も添えてくれるこだわりよう。
いやがおうにも目に突き刺さるのが、鎌倉山です。
ただただカッコイイな!
食べるオーパーツというか、これで殴ったら呪霊も払われるんじゃねぇかという物々しき竿菓子。
もっとも、食品という感じがしないから、お客さんも気軽にとっつかねぇ商品であります。どんだけ売れているのでしょうか?
型押されているのは鎌倉を歌った万葉集の和歌です。
相手の女はたぶん待ってないから、グズグスせず、すっぱり諦めちまえと言いたいね!
緑のラインが、キマまってますね!
土台はホロホロのしぐれ生地。文言をくっきり出すためか、表面のこなし生地はわりと固めに仕上げてあり、黒文字で切るのがちょっと大変です。
お味に見た目ほどの圧はありません。優しく、上品な加減。
お土産にすれば、おおっというリアクションがもらえるだろう、面白いお菓子ですよね。
コメント一覧
鎌倉山気になる…
どんな味するんだろうこれ
>匿名さん
見た目からは想像できないですよね。