路端で売られている軽食の食べ歩きが楽しい横浜中華街!
今回は、目下、一番人気となっている焼き小籠包のオススメ店をご紹介いたします!
食べながら歩く横浜中華街
中華街のメインストリートを歩いていると、おいしそうに湯気を立てる中華饅頭やゴマ団子等の店頭販売が否応なく目に入ってきますよね。これらをパクつきながらの散策はなかなか乙なもの。
でも、これは比較的新しいモードなのです。
従来、店頭販売に積極的なお店は決して多くなかったのです。うちは屋台ではなく、ちゃんとしたレストランなんだからというお店側の矜持もあったのでしょう。しかし、経営の世代交代や、商機に敏い新華僑の流入を機に、街の雰囲気はだいぶ賑やかに変わってきましたよ。
我々、観光客の目線からすると、それなりに予算のかかるコース料理よりも、本場中華街の味を気軽にあれこれ楽しめる軽食販売は魅力的!
みなとみらい線の開通により、客数が大幅に増えた横浜中華街ですが、多くのお客さんは店頭での軽食をやっつけてしまうため、レストランの売上はそれほど上がっていないなんて話もチラホラ聞きますよ。
ブタまんの江戸清
店頭販売の代表的なお店が「江戸清」
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14000141/
看板に”創業明治27年”と書いてありますが、それは本業の食肉加工についてのお話です。
こちらの店舗も元々は普通のお肉屋さんだったのですが、平成に入ってから、店頭で自家製肉まんの蒸売りを始めたことで注目されました。その後、巧みなメディア戦略と相まって、今や中華街を代表する肉まん店に成り上がっています。
つまり、当時は肉まんですら、店頭販売店が少なかったということなのよ!
こちら肉まんは、横浜中華街では珍しい”ブタまん”呼称。
競業となってしまう卸先に気を使って、ちょっと謙ったったのだという話も聞いたことがあります。
”中華街で1番大きい”というサイズが売りですが、その分、値段も一番高くて、お味もいまいちなので、私はオススメいたしません。ごめんね。
中華料理世界チャンピオンの店 皇朝
もうちょっと新しくブームを巻き起こしたのが「皇朝」です。
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14032696/
本国で4年に1度開かれるという「中国料理世界大会」の金メダリストを複数招聘!
肉まん1個を開発するのにコックが4人も必要なのか?という疑問はさておき、キャッチーなアピールと、老眼にも突き刺さるようなビジュアルでもって、順調に店舗を増やしていき、たちまち中華街の風景を塗り替えてしまいました。
エグい方向にな!
聞くところによると経営者は30代そこそこの新華僑だったのだということで、やっぱ、近年の中国本土の勢いはハンパねぇなと感じます。
名物は一口サイズの肉まん。
言うところの ”天津包子” であります。
これは神戸の南京町周辺などでは、よく見かけるスタイルですが、ここ横浜中華街では決してメジャーではありませんでした。
安価だし、そこそこイケるし、歩きながらちょいとつまみやすいサイズも、食べ歩きたい観光客のニーズにばっちりとハマりましたね。実に上手い商売でした。
ただ、派手に押し出した分、今は飽きられてもいて、それぞれの店舗で次の一手を模索中です。
現在の流行は焼き小龍包
現在といっても、最新の動きではなくて、むしろ今更感すら漂うご紹介で恐縮です。ただ、これに代わる新たな流行商品が設定できていないんだから是非も無いヨネ!
いわゆる ”生煎饅頭” ”生煎包” といわれるもの。
日本国内では一般的に ”焼き小龍包” と称されていますが、蒸すタイプの小籠包をそのまま焼いたものではありません。
皮の作りもちょっと違うんじゃないかな?小籠包よりもしっかりしたもので肉餡を包み、大きくて丸い鉄鍋にぎっしりならべた後に、たっぷりの油で蒸し焼きにするのです。この際、通常とは天地逆に置くことで、生地に厚みがあるねじり頭の部分がサックリと焼ける仕組み。
ぷっくりコロンとした焼き上がりが実に旨そうなんですよね!
なお、内部には熱々のスープを含んでおり、うっかり噛むとやけど必至という醍醐味は小籠包とよく似ています。
個人的には町田にある「小陽生煎饅頭屋」で食べたのが初めてかな?
悔しいことに、横浜中華街の路上は流行の先端ではなく、東京等を経由したものが、1、2周遅れて流れてくるのが常であります。
その後、焼き小龍包人気とともに扱うお店はじわじわ増え、目下、ざっくり10軒ほどの販売所があります。
しかし、観光客の人気は以下の2店に絞られていますよ。
鵬天閣
焼き小龍包の一番人気はこちらのお店「鵬天閣 新館」です。
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14040668/
もっとも、本業は食べ放題のお店なので、地元的にはお察しです。
みなとみらい線開通以降、中華街にアクセスするお客さんの多くは山下公園側から流れてきます。こちらの勝因はおそらく、朝陽門から入ってくる観光客をちょうどよく捕まえやすい立地と、メディア露出なのかな?
正直、良く分からん行列の一つでありますが、人気は未だ衰え知らずで、あっつい夏の平日でもこのような状況・・・
でも、この列に加わる前に、ちょっと待ってほしい!!
中華街大通りを更に進むと、支店である「鵬天閣 酒家」が見えてきます。
多くの人は本店で捕まってしまうため、こっちは穴場なのですよ。
販売商品は基本的に同じなので、より空いてる方でいただきましょう!!!
なお、店内の壁際にカウンターがあり、注文後はそこで立ち食いとなります。
最も売れているのは豚肉焼き小籠包と海鮮焼き小籠包の2盛りセット、1番です。
なお、焼き目が見えるように半分はひっくり返して撮っていますよ。
豚肉はやや野生味が漂い、海鮮はエビなども入って、お味はより丸まった印象。
もちろん後者の方がおいしいのですが、1.5倍のエクストラを払ってまでの価値は薄いかなと感じます。
焼き立ては熱々サックリ!
ただ、ちょっと皮に粉を感じるかな。
王府井
もう一つの人気店は「王府井 本店」
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14039020/
こちらは横浜中華街における焼き小籠包ブームの先駆けとなったお店です。
やはり、食べ放題店などを展開しており、かっちり整備されたお土産や通販など、ビジネスモデルはほとんど同じなんだな。
本店の他、大通りの入り口に「王府井レストラン」と
中心部に「王府井 2号店」があり、焼き小龍包はどこでもいただけますが、この2号店が私のイチオシです!
なぜなら、2階に着席可能なイートインスペースがあるからさ!!
焼き小龍包は、どこも基本的に立ち食いなので、暑い最中、空調のきいた店内で一服できる価値は唯一無二と言えましょう!
ただ、お席に黒酢は用意されてないので、ほしければ1階でかけてきてね!
こちらの焼き小龍包は3種類あって、合盛りにすると6個も食わされるため、基本の正宗生煎包のみをいただきます。
お味はかなり強めにつけてあって、分かり易いな。
底面サックリ、皮の具合も良く、汁っけもたっぷりです。
食べ方としては、このままかじったり、口の中に放り込むのは大変危険!
通常、白いほうが上に盛られますが、ここに箸で穴を開け、その穴に口をつけて熱いスープをチュウチュウ吸い出すのが第一手順です。
そして、ほどよく熱を奪った後に齧る!
お味に飽きたら、穴の中に黒酢を注入して齧る!
1個のサイズはそれほど大きくありませんが、油を吸ってますので、軽食といっても、けっこうお腹にたまるのよ。この後に食事の予定がある場合は頼み過ぎないよう、要注意です!
どっちのお店を選ぶべきかの結論
ぶっちゃけ、お味は大差無ぇよ!!
お店による個性は強くないので、出来たてであれば、どちらでも構いませんね。
ただ、焼き置きのヌルいお店は駄目ですよ!
とにかく、アツアツが肝なお料理なので、ちゃんと回転しているお店を選んでください。出来上がりを1、2組が待ってる程度の行列店がちょうどいいです。
そもそも点心として、すげーおいしくできているかというと、そうでもねぇし!
さらに、ボリュームたっぷりの肉まんと比べて、値段が高ぇし!
地元の人は好んで食べ歩かないものだと思うのよ。
ただ、面白いお料理ではあるので、未食の方は、一度、話のタネの経験ができれば良いのかなと思います。
迷ったら「王府井 2号店」で決まりです!
ここには普通の小籠包や台湾胡椒餅もあるので、そういうのも織り交ぜて、食べ比べてみると楽しいかもね。
最後に焼き小龍包選びのアドバイスポイントをまとめると以下の通りです。
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- 焼き立てを売る行列店で買う
- 鵬天閣は列び過ぎなので、先にある支店で買う
- 飽きる味だから、1人2個で十分
- うかつに噛むと、めっちゃ噴出するから要注意!
- 「聚楽」の肉まんでじゅうぶん!
観光の皆様のご参考になれば幸いです。楽しい旅を!
コメント一覧
地元民でどっちも食べたが、ちょっと今一だったので焼き小籠包敬遠していたが、神戸のYUNYUNで去年焼き小籠包を食べて、焼き小籠包ってこんなにうまかったのか!って感動した。
横浜中華街にもYUNYUN来ないかなあ。
>ぺぷぅさん
へぇ! ケンミンの直営店なんだね。面白そう。
神戸や長崎とは同じ中華街でも、支店を出したり的な交流は全く見られないのが不思議よね。