福富の韓国商店街にあるイタリア料理店。
しかしてその実態は、コッテコテの昭和洋食店なのであります。
久々の夜リーノにやってきました!
手狭なお店は、相変わらず身元不詳、訳ありの訳を聞きたくないような面々で埋め尽くされており、相席に勇気が振り絞るような環境であります。
もちろん私は危機管理よりも食欲の方が勝る豚野郎なので、若干肩をすぼめながらも黙って席につくわけです。
正面には廃油に沈んだようなモンサンミシェルの絵。
なぜにフランス。しかもイタリアとまるっきし反対側の風景を飾っているのか。
しばし、哲学的な瞑想に浸りつつ、出来上がりを待ちましょう。
今回は謎めくパルメザンをオーダーしました。
ウルトラセブンに変身できそうなルックスでありますが、とんかつの上にトマトソースとチーズを乗せて軽く焼いたお料理です。
さぁ、皆さんご一緒にツッコミをどうぞ。
パルメザンチーズじゃ無ぇー!
おそらくではありますが、ミラノ風カツレツのように衣に粉チーズを混ぜたお料理が原点だと思うのです。
でも、粉チーズが手に入らなくて、ありものでやっつけたような戦後のやっちゃれを感じる一品。
他では見ないし、オリジナルメニューとも思っていたのですが、沼津のあんかけスパ屋でとんかつチーズのせをやはりパルメザンと呼んでいたので、どこぞにルーツがあるのかもしれませんね。でも、ネット検索では調べづらい料理名だわ。
お味はサイコーです!クッソうまい!
豪放なカツに対し、にんにく風味のコク系トマトソースがベストマッチで、通常のイタリーノデミで食べるより、全然旨いのです。一見、とんかつにチーズ乗っけただけじゃんて思いますが、ソースにこそ個性が発揮されているので、甘く見ないよう!
また、すんごいボリュームで満腹必至だぜ!!
今晩はいつもよりゴージャスに、白飯代わりのバターライスを頼みました。
迂闊にも頼んじゃいました。
そういえば、こっちもけっこうなボリュームがありましたよね。
そして、ライスには別に千キャベツ盛りも付くという飽食地獄に沈むのです。
嫌ですね。
いつまでも若い頃のイケる感覚引きずっていると。
頭も身体も弱ったオッサンにはダブルオーダーは厳しくなっていますよ。
そして、皆さんご一緒にツッコミをどうぞ。
バターじゃ無ぇー!
例によってマーガリンだと思います。 ← バターなんだって。謹んで訂正しますm(_ _ )m。
お味は冷凍エビピラフの路線ですが、ほどよく力の抜けた、変に意識高すぎないこの味、この風味がむしろ好ましい!
エビとかね、具はいらんのですよ。
ひたすら飯をかっこむのが良いんだよね!
一口に街の洋食屋さんといっても、コックさんの個性によって、ほんわかなとこもあり、ピシッとしたとこもあり。また同時に客層や土地柄もお料理に反映されていくような気がします。このお店もパワフルで刺激があってざっかけない、まさに福富町のお味ですね。
コメント一覧
懐かしい!まだお店あるのですね!
関内でのスナック勤めのあとに夜食を食べに行ってました。とても一見で入れる外観ではありませんが、入ってみたら美味しいし、ボリュームたっぷりだし、気取りがなくてホントに隠れた名店です。読んでいてまた行ってみようという気持ちになりました。
>だらだらさん
コックさんがいつまで現役を続けてくれるか分かりませんから、今のうちにたくさん通っておきましょう!
バターライス、マーガリンは使ってないですよ〜
マーガリンの缶を見られるからマーガリンのイメージがあるのだと思われるのでしょうが、マーガリンはメンテルで使っているだけです。。
メンテルは検索してください
パルメザンのネーミングはイタリアンキッチン(長者町にあったお店)からの受け継ぎです。
>匿名さん
ご指摘ありがとう!完全にリス印マーガリンだと思ってたよ!
メンテルってステーキの上のアレかな? でも、なんでそこだけリス印なのか! 混ぜやすいから?
「イタリアンキッチン」も横浜の洋食史で重要そうな匂いがするお店なのですが、爺どもがやたら思い出を語る本牧のお店と違って、あんまり情報が目に入らないんだよな。事情を知る人がどこかに記録を残しておいてほしいなぁ。