このどこまでも続く元町商店街を、
ひたすらひたすら歩いて行くと、やがてたどり着く一軒のお店。
菊田一夫先生も愛した老舗。
瓦せんべいの元祖とも言われている菓子店であります。
なるほど、東京に幾つかある「亀井堂」も、
ルーツはこのお店ってことなのか。
神戸もまた菓都であることは間違いないのですが、
お土産となると、なかなか思いつかないもの。
洋菓子店は微妙な形で全国区に羽ばたいてしまってるとこも多く、
わざわざ買って帰る気がしないんだよね。
そこで出てくるのが、神戸生まれと言われる瓦せんべい!
字面はだいぶモサいですが、考えてみれば、
和洋折衷の趣ある神戸らしいお菓子といえます。
そういえば、やたらあるもん!瓦せんべい屋が!
さすが老舗!
暑い中ヘロヘロになってたどり着くと、
さっと冷茶でもてなしてくれたり、なかなかしっかりしたお店です。
看板の瓦せんべいは
テカって見えませんが、湊川神社の楠公が焼き付けてあります。
ホントはあんこの入った瓦まんじゅうも欲しかったんだけど、
夏なので、日もち重視のセレクションなのです。
ただ、日持ちするとはいっても、
風味の魅力は落ちてしまう気がします。
色々混ざる盛り合わせ袋は特に、雑多な匂いを吸ってしまって。
関東ではあんまり見られない吹き寄せも、
バラエティに富んでいて、また、つまみやすくもあり、良い感じです。
特に粒あられを具合よくまぶしたものが、甘じょっぱくて面白いよ。
これって他店でも混じってたけど、神戸オーソドックスなのかな?
でも、やはり通常の瓦せんべいが一番おいしいかも。
薄めに上品に焼かれていますが、
ただ、抜群に何かが違うわけではないザ・オリジンを味わいました。
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