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神戸大丸の「中島水産」でいかなごくぎ煮

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瀬戸内沿岸の民が狂ったように買い求める、イカナゴのくぎ煮。

兵庫に春の訪れを告げる品ってことだけど、うちら流に言うと小女子の佃煮だからな!

今日日の若人は佃煮なんて喜んで食わんしさ。甘っ辛く保存食にしちゃってる時点で、旬を打ち消すおじいちゃんおばあちゃん感が漂ってしまう気がしませんか?

冷蔵技術が発達していなかった時代、イカナゴのような足の早い小魚は流通せず、漁師町で細々消費されていたのでしょう。広く食べられるようになったのは昭和になってからだそうで、明石漁協の女性部が講習等を開いて家庭への普及に努めたと書いてありました。

漁獲後、数時間で味が変わってしまうというイカナゴ。釘煮そのものの魅力というよりは、むしろ、間髪入れずの調理風景に、旬を扱っている感が出るのかもね。

新物入荷の報を聞き、どこぞのお気に入りにいそいそ買いに出かけたり、お父さんが早起きしてキロ単位で仕入れてきたイカナゴを、台所で待ち構えるお母さんが家の鍋をフル回転して煮上げ、親戚にレターパックで送りまくるような風物詩は、なんか良いなと感じます。

ほんとは明石で買ってくればよかったのだけど、ホテルに置いておくのもなんなので、帰りに大丸の魚屋さんで買ってきました。もしかしたら店名も間違ってるかも。

食品フロアの中にも複数取り扱いがあり、お値段もほぼ横並びだし、ぶっちゃけ、どのお店のものが良さそうか、見た目で判断することが困難な商品よ! 

毎年、おそらく複数の釘煮を食べ比べているであろう兵庫のイカナゴエリートにしか、見極め能力は備わっていないのでしょう。

お味は佃煮です。

コメント一覧

  1. RT より:

    恰幅さんが少し前、有馬温泉の珍品「山椒の木の皮入り佃煮」を紹介されていて、食趣が湧きましたが、佃煮の材の最高は山椒の木の芽と思われ、関西モノの瓶詰をデパートでときおり贖います。わたしは医者の勧めで(糖分吸収スピードがおだやかとか)白米から玄米食にかえたら63→55kgになり、なにより固めにたいた食感が楽しいのですが、この添え物に佃煮がぴったり。乾燥わかめ(生活クラブ)をゴマ、ごま油、みりん、砂糖、醬油でぱぱっと作ったものを昼の弁当に常用しております。
     神戸の人間の、さして特徴もない小魚佃煮への熱狂は、マスコミの影響下、季節が来たぞの思ひが大半でしょう。同じく味ははてさてのハモに対する関西人の熱意とおなじか。それなら、タレや薬味がなければ喰えたものでないカツオへの関東人の高関心はどうだ、との声も聞こえてきますが。
     保存食、かつ、コメの副食なら、塩辛もおもしろいジャンルですね。コノワタも高くなりましたが、今の季節のウルカは一瓶食べきれたことがありません。

    • 管理人 より:

      >RTさん
      私は先日タコの肝を凍らせたやつをいただきましたが、小皿を完食できませんでした。
      珍味って、やっぱりすきずきですよね。
      わかめの佃煮は面白そう。戻したものをさっと煮る感じですか??

  2. RT より:

    恰幅さん。クックパッドに教わったもので、わかめ15g+ゴマ大さじ2を5分炒って火を止め、ゴマ油+醤油+みりん+砂糖各小さじ1をかけて軽く混ぜ、30秒ほど弱火で出来上がり。いけまっせ。それから、飲酒をやめてずいぶんたちますが、珍味はご飯にもばっちぐー。

  3. より:

    >RTさん
    >タレや薬味がなければ喰えたものでないカツオ
    私もそういう感じの認識だったのですが、数年前に高知でカツオの塩たたきを食べて蒙を啓かれましたわ。 炙りたてホカホカで、味付けは塩だけなのに普通のカツオのたたきより格段に臭みが少なくて、旨かったなぁ。

    • 管理人 より:

      >中さん
      高知は酒ばっか飲んでるイメージだけど、カツオの他になんか旨いご当地食とかお菓子あるのかな?

    • RT より:

      中さん。カツオを喰うならタイを喰う、といった意図です。

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