市場本通りにあるお菓子屋さん。
店頭に山と積まれたサーターアンダギーが名物になっているお店です。
牧志公設市場のちょい手前。周囲には他にも幾つかのお菓子屋さんが建ち並んでいるのですが、やはり間口が大きく、品数も豊富なこちらの存在が一際目を引きますね。
でっかい揚げ菓子目当てに観光客もたくさん集まっています。取材なんかも頻繁にあるんでしょう、この日も某スーパー銭湯ユニットがでっかい声でオーバーリアクションをかましていましたわ。
店頭にはマニアックなお供え菓子をはじめ、いかにも沖縄らしい和洋様々なお菓子が勢揃しております。もしもダイエットの神様が赦してくれるのならば、その全部を買って帰りたくなっちゃうくらい、楽しいんだよね。
でも、いかんせん。手作りのお菓子は日持ちがしないので、こういうのをじっくり楽しめるのは地元の方々の特権かなと思います。 我々はホテルでその日のうちに食べられる分だけで、ぐっと我慢するしかありません。
上段左から、黒糖と紅芋のムーチー、マーブルケーキ、ピーナツ粉のこー菓子、マシュマロサンド、のーまんじゅうに、なんとぅー餅。私にとっては、どれも異邦を感じるお菓子なのですが、素朴でどこか懐かしいお味がして、良き哉。
こういうお菓子を、お店の二階で、お父さんがほとんど一人で作ってるという記事を読んだのだけど、マヂかよって感心しちゃうのよ。和洋ハイブリッドのお店も珍しくないし、沖縄の町のお菓子屋さんは多芸ですね。
ただ、市場でいろいろ見ていると、お菓子屋さんがならべている商品の全てが自家製というわけでもなさそうなのね。おそらく、観光地図に載っていないような昔ながらの専業工房が住宅街の片隅にあったりして、いろんなお店に卸していたりするのかなと想像するの。
多彩なお菓子がそれぞれ派手に名物化しないまま、日常風景に浸透しているとこが逆に文化の分厚さだなと思うんだわ。
コメント一覧