東寺の門前にある餅菓子屋さん。
王を教え国を護る寺。真言密教の総本山として、国内随一の寺格を誇る東寺です。
京都を代表するランドマークである五重塔をはじめとする歴史ある建造物。その中には立体曼荼羅を形成する超絶仏像の数々が詰まっており、自分ちだけで国立博物館の目玉企画展ができちゃうくらいの国宝、重文を擁する観光必訪のスポットでありますね。
京都駅からも見える距離。歩けなくもない。でも、歩くとだいぶ削られる距離。バスも京都駅裏側の八条口からしか出てないし、近鉄に一駅だけ乗るのもめんどくせぇということで、いつも後回しになってしまうのです。
こういう時にこそ訪れて、静寂の中で、何を踏んづけているのかとか、仏像の意匠の隅々まで楽しもうとやってきた次第です。
バスを降りた眼の前に、このお店があるもんだから、やっぱり素通りはできませんね。
言わずとしれた門前銘菓である東寺餅です。
パックのせいで、だいぶ潰れて見てくれ芳しからずやでありますが、元々はまさにもち肌って感じのきれいなお菓子なのよ。
つまり、それだけ餅皮が柔らかいということなんですわ。トロンとした薄皮にすっとしたこしあん。サイズは比較的小ぶりで、2個3個といけちゃう系です。
くり餅はあんこの上に栗のせて包んだ京都式。栗好きとしてはうっすら栗が透けて見えるのがなんとも楽しみなのです。ごまを散らしたニッキ風味の皮につぶあんの亥の子餅も季節の一品です。
実直そうなお父さんが対応してくれる気取らないお店。こういうクオリテぃのお店が各所にゴロついてる京都はやはり恐ろしき街だなと思います。
コメント一覧