時々の天候や体調等の変化により、予定通りの行程となりえないのが旅行の常。
加齢に伴い、主に間引く方向での修正が多くなりましたね。行く前は、あれもこれもと欲張るんだけれど、いざ、現地に入ってみると、身体が、主に胃がまるでおっつかんという、情けねぇ私です。
しかし、どんなに旅程を削っても、どんなにやつれていても、ここだけは外せねぇ!という旅のメインデスティネーションがありますよね。
今回の、いや、大抵の京都旅行で、どうしても寄りたいと思うのがこちら、姉小路通にある京菓子の老舗です。
ビックリしました。
お向かいに何ぞ近代的なもんがどーんと建ってやがる!
古い電話局の施設をクラフト系商業施設としてリノベーションした「新風館」が、再度リニューアルして、最先端をドクドクと垂れ流してやがったのよ! んでもって、併設した「エースホテル京都」が、えぐいくらいに隈研吾を突き出していて、もうほんとに、何やってくれちゃってんだって感じなのです。
もうね、時代の流れの切っ先を喉元に突きつけられたような不快感。
頼む、揺るがんでくれ、亀末廣だけは!
お目当ては、もちろん、この一箱。
銘菓、京のよすがです。
京菓子の華といえば、各店が趣向を凝らした美しき上生菓子。でもさ、とにかく繊細なもんだから、持ち運びに向かねぇし、日持ちもしねぇ。仮にそれらを買って、ホテルかなんかで食ったとして、どうなのかと思うのよ。
菓子好きとして、憧れのお店はたくさんあるのだけれど、そういうのは地場で暮らす人々だけが楽しめる文化として、旅人は一線を引くべきなのかなとも思うのです。
そうなると、半生菓子なんですよ! 見てください、こんなん、もらって喜ばない人なんていますか?!
いわゆる四畳半の箱の中に、きっちりと詰められた小さき美意識。やはり、これが京都土産のナンバーワンだなと思うのです。
帰宅後に、きったねぇ我が家のの居間で、これをちまちま食いながら、ああ、京都良かったなぁ、また美味しいもん買いに行きたいなぁと思い返すのよ。
もちろん、店頭には、生菓子をはじめ、他にも美味しそうなたくさんお菓子がならんでいますよ。
許されるのなら、その全部を買って帰りたい。でも、美味しいうちに食べ切れる量には上限があるのです。今回はやはり日持ち重視で、焼菓子を一箱だけ選びました。
爽彩は薄焼きの甘せんべいをくるり巻いたもので、和風シガールみたいなもんかな。ザックリドライな食感の心地よさ。お味としては、甘みも風味も存在感がある黒糖の方が好みです。
コメント一覧
雀の卵が食べたい。
京阪三条鴨川を越えた角の店で購入した記憶がある。通販してないかな?お店の名前がわからない。
>匿名さん
船はし屋かな?
コロコロっとして、中に豆の入ったお菓子?