高崎環状線の下小鳥町交差点にあるイタリア料理店。
第一回高崎キングオブパスタの優勝店ということで、地元支持も厚く、高崎パスタにおいては「シャンゴ」に次ぐ古豪といえるかもしれません。
スズラン百貨店にも支店があるので、高崎駅からの徒歩アクセスの場合はそっちが良いでしょう。
本店はやはり、車がビュンビュン走っている幹線に立地するロードサイドなお店です。
昨今の高崎パスタは、それなりのイタリアンが地場素材で創作をかまして入賞する例も多くなっているようですが、そもそもの文化の立ち上がりは、こちらのようなイタリアンファミレスが築いたようなんですよね。
ジョリーパスタをより豪胆にしたイメージかな? いずれも大盛りのパスタやピザをメインにする複数の高崎ローカルのチェーンが、今もなお気を吐いて営業中なのです。
店内はだいぶ使い込んで、ほんのりほこりっぽい南欧風。コロナ対策もあり、席間隔はゆったりまったり。スタッフは厨房まで含め、大手ファミレスよか2まわりは上の世代みたいでさ。わりと手作りっぽさというか垢抜けなさも残っているお店です。
お店は平日の昼間なのに、やはり待ちが出ているくらいの超人気なのよ。もちろん、私のような他県のお客さんも多少は混じっているのでしょうけれど、ほぼほぼが地元のリピーターみたいなんだよね。
なおかつ、この手のジャンルに親和しそうにないじいさんばあさんに至るまで年齢幅広く愛されていることに驚くのです。根付いてるよなぁ。
注文したのは魚介のベスビオ。
この”ベスビオ”という高崎パスタの定番メニュー。
私らは初めて聞くよね!
やはり、ルーツは「シャンゴ」にあるらしく、イタリア火山のネーミング通り、火を吹く辛口にしたペスカトーレなんですね。高崎の奴らは千駄木あたりの小洒落たお店で頼んでも出てこないから、覚えとけよ!
そしてこの量たるや!!
取り分け用のでっかい皿でボーンと出てきたもんだから、デブ的にはニンマリせざるをえません。サイズの細かな指定は見えませんでしたが、普通に注文しても通常の倍量はありそうで、やっと我が家の丼パスタに見劣りしないようなスパゲティに出会えた感動です。高崎では健やかに暮らせそう。
具は冷凍イカとアサリがチョロリ。お味はどことなく懐かしいファミレスペスカトーレ風です。そしてやっぱ辛いのがいいな! この真っ黒になってるのはすべて唐辛子で、良きアクセントとして印象を引き締めます。
パスタはプリッとして、熱々! ソースはスプスパ並にたっぷり入っており、やたら麺だけ多くて、味が薄いようなケチくさい真似もありません。お味は大衆的だけれど、実に豊かな一品ですよ。
今回はビビって単品注文にしましたが、ちょっとした前菜からデザートまで付いたセットでの利用が多いようです。お昼はドリンクのサービスもありましたね。
ちなみにボンジョルノのパスタは駅等のお土産屋さんにもならんでおり、ソースだけでなく、麺ごと豪快に冷凍したパックが売ってます。試しに買ってみればよかったな。
コメント一覧
情景が伝わる記事をありがとうございます。
個人的な感想ですが、ボンジョルノはシャンゴに比べ…トマトソースが薄いんですよ。
あと、接客もいまいちであまり行きませんが辛さの融通は結構きくみたいです。
もう、6年ほど行ってません
>ボジョさん
シャンゴの2本柱的な扱いだったので、オリジナルなベスビオも食べてみたかったなぁ。