宇都宮東武ホテルグランデの「オアシス」で朝食ビュッフェ

今回の旅の拠点は本町にある東武ホテルです。

宿泊場所が決して豊富とはいえない宇都宮。

近年はJR駅周辺の開発が進み、大手チェーンなども進出して、旧来の中小宿から徐々に置き換わってきている印象でしたが、食べ歩きに好都合な東武駅周辺には、それほどの選択肢が無いんだよな。

その一つであるこちらのホテルは、元々東武デパートの上階に開業して、後にメインストリートである大通りへと移転してきた経緯。

すぐ裏の歓楽街へはともかく、上下6車線を挟んで、駅や商店街からは微妙に離れてしまったため、もう東武であることのシナジーはあんまり感じないかもね。

神保町の某本屋ばりの脈絡無きイタリア語を冠しておりますが、グランデってのはだいぶハッタリで、実態は小綺麗なビジホです。最上階でも眺望はいまいちだし、開業30年が経って、設備にもだいぶくたびれが見えています。

ただ、スタッフの対応は比較的丁寧でした。レストランではちょっと前まで金萬福が鍋を振ってましたし、チャペル等も併設して、財界等の宴会場にもなる類の地元の中核ホテルよ。

朝食会場は１Fロビーにあるカフェレストラン。

週末でもそれほど利用客は多くなかったよ。

なにやら、ご当地グルメを多く取り入れたビュッフェだと書いてあったので、今回は朝食付きのプランにしてみたのです。

実際、宇都宮は市街地でも朝活ができるお店はだいぶ限られてしまうため、ホテルでの確保が無難かもしれませんね。

栃木のご当地グルメは、こんな地味茶なラインナップです。

日光たまり醤油の焼きおにぎり茶漬け、青源の味噌汁。日光ゆばの茶碗蒸し、名産となるニラの卵焼きにナスの煮物。いもフライ、宇都宮焼きそば、「悟空」のロクでもないギョーザ。モウカザメの煮付けが入っているのもご当地っぽいですね。

しかし、それ以上の奇光を放つのが、しもつかれでしょう！

皿に最低限を盛り付け、一応、口にはするのだけど、やはり、もう結構ですとなる流れ。

お味はともかく、ゴッタなすりおろし状と魚や酒粕の風味でもっと、どことなく二日酔いの吐瀉感があるのよね。正直、苦手です。

お料理はご覧の通り、総じてスーパーのお惣菜チック。ここで食べ歩きの欲求が満たされることはありませんが、それでも、月次なものと比べると楽しい内容のビュッフェだと思います。

ちなみに一番美味しいのは那須塩原の低温殺菌牛乳よ！　まろやかミルキー!

翌日は洋食コーナーから。

オムレツの実演サービスの他、まぁフツーな内容ですね。

ちなみにカレーはとちぎ和牛のすじを使ったものらしいのですが、全然分かりません。

朝食会場にはキツめな女性スタッフが終始不機嫌に動いていたので、若干殺伐な空気も漂いました。

こちとら、案内通りに手袋をつけて、お料理を取ってたのですが、すれ違いざま、キッと一瞥して「両手につけてくださいよ！！」つって、そのままケツ向けていきやがったのよ。

いやいや、トレー持ってる手にはいらんやろ！　　

そもそも入口で案内係が皆に装着させてんだから、片手でダメなら、そん時に言っとけや。

そんな経緯で、朝から釈然としない熱気を、やはり千本松牧場のソフトクリームが、優しくクールダウンしてくれました。