今回の宇都宮小旅行で楽しみにしていたのが、とある和菓子屋さんに立ち寄ること。
京都「亀末廣」の暖簾分けとして、ご当地で営業している「亀廣利」です。
これが市街地からはるばる遠い住宅街にあってさ。しこたまお土産を買うべく、最終日にガタつくレンタチャリをかっ飛ばして行ったのですよ。
そしたら、今は完全受注生産で、店頭には羊羹一本も置いてないとのことで…
ううう。試合に敗れた高校球児のごとく、泣きながら自転車を押して帰ってきたのです。
デブが乗ったせいか、車軸がちょっとおかしくなってたからな!!
でも、めげませんよ!
もう一軒、茶道に耐えうるクオリティのお菓子屋さんを知ってますからね。
慈光寺の門前、赤門通りにある明治創業の「濱田屋」です。
こちらなら、フリの訪問でも大丈夫。侘びた感じの店内には、生菓子から麩焼き、干菓子に至る様々な商品が並んでおり、安堵しました。
宇都宮駅等のお土産屋さんでも取扱があります。でも、品数がぜんぜん違うので、時間が許すのならば、本店まで足を伸ばした方が良い買い物ができると思います。
大谷石を模した、石の華という干菓子が定番商品みたいです。今回は試食分をおまけにいただきましたが、ほんのり抹茶風味な和風のメレンゲで、表面の気泡と薄緑の色合いがまさに大谷石の石版風で、面白いお菓子でしたよ。これも買っておけばよかったわ。
和実は和三盆をまぶした和風クッキー。ザクザクした焼き上がりで、小豆粒はカカオニブ的に食感のアクセントになってます。お干菓子はこのような小袋の他に、綺麗な箱詰めもありました。
一番美味しそうだったのは、やはり姿良き上生菓子です。
ただ、例によって、家までは持ち帰れないので 今回はお饅頭類をつまんでおきました。
百目や鬼という物々しい名前のお菓子。
お店の脇の小路が ”百目鬼通り” って名前なんだけど、かつて百穴に住んでいた鬼が仏門に帰依してうんぬんという伝説があるらしく、それにちなんだお菓子なんだそうな。
おいしいな。鬼だけに、虎焼きになった皮はもっちり食感。控えめなつぶあんをたっぷり包んでいますよ。
黄鮒も宇都宮のマスコット的な存在ですよね。
これも天然痘が流行した際に田川に泳いでいた黄鮒を食ったら治った的な逸話があって、昨今のコロナ禍においてもあやかりたくなるようなラッキーアイテムです。
宮小鮒は爽やかなレモン餡の焼き皮まんじゅう。
レモンの加減が絶妙で、安っぽくならないのはさすがだな。
そばまんもつぶあんは控えめなお味で、そばの香がいい感じ。
間違いなく実力のあるお菓子屋さんです。おいしかった。
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