とにかく、お茶屋さんが山ほど営業している静岡市内。
どこで何を買えば良いのか、外部の観光客には、さっぱり分からねぇのです。
日頃、お土産ハンターを自負する私もお手上げですよ。
まぁ、お茶屋さんといっても、必ずしも小売がメインのお店ばかりではなさそうだし、それぞれが自前の販売店舗を維持するのもしんどかろう。
ならば、どこぞにまとめて並べて、試飲を兼ねての茶店営業をすればいいじゃないと思っていた、まさにその店舗がこちらにありました。
「静岡茶商工業協同組合」が運営するアンテナショップです。
静岡駅北口の地下広場に設置されているのですが、人通りも多いですし、近くで国葬反対の老人どもが憚り無く歌い踊っていたりするので、必ずしも落ち着いた環境ではありませんね。
イートイン席についても、だいぶ小ぢんまりとした体制。あんまり流行っている風でもなく、地元の皆さんが日常的に立ち寄るお店ではないのかもしれませんね。もったいないなぁ。
週替りで3種類のお茶から選べる一茶セット。
今回は「長野商店」の ”茶葉まるごと” をいただきました。
本山茶の浅蒸し、中蒸しをブレンドしたものらしく、ううむ、こんな恭しく淹れなくてもいいんじゃないかという軽い味わいだったのよ。
アンテナショップだし、もっとハレの茶をしばいてもいいんじゃないかと思ったりもします。
日常のお茶を含め、いろんな商品を試したい一方で、お菓子も含め、これぞ静岡茶の代表ですという商品でもって、観光客を平伏させてほしい気持ちがあるのよ。
3種類の枠にこだわらず、クラスやジャンルを分けて、定番メニューを確保しても良いのかもな。
お隣に併設された販売コーナーは魅力的よ。
市内気鋭のお菓子や創作おにぎりなども販売しており、これもあんまり売れて無さそうでしたが、楽しい試みではあります。
お茶も各店の商品がワンコインで購入できるのだけど、パッケージをパッと見るだけじゃわからんから、迷っちゃうのよね。POP等でウリを解説してほしいところ。
とりあえず買ってきたのが、このお店限定となる「協和製茶」の和み紅茶。たっぷり詰まった「マルヒデ岩崎製茶」の清水和紅茶。「茗広茶業」の蓼科川。
近年、私は和紅茶が好きで、見つけると買いがちなんだけど、素朴で角が立たない感じが日常使いに良いんだよね。私らの肌に違和感なく馴染むのよ。
箱のものはわりと無骨で、しっかりと味が出ます。大袋のものはほんのり渋香があり、一般的な紅茶のイメージとはちょい違う面白いお味でした。
店員さんにオススメしてもらった、おくみどりの煎茶は柔らかくてコクのあるおいしいお茶よ。
イートインがもう一つだったので期待しなかったのだけど、物販コーナーはもっと掘るべきだったわ。
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