人通りも車通りも決して多くはなさそうな外堀通りの裏手の道に、それらしい飲食店等が点在してイルのが不思議だったのよ。
帰って調べてみたら、かつては長野方面へと至る下街道の一部だった歴史があるみたいですね。
そんな鍋屋町通りの入口にあるこちらの洋菓子喫茶。
生憎、ビルは化粧直し中でありましたが、店内は朝から大変賑わっておりました。
もうさ、全てが渋いんだわ。
チョコレート色に煮しまった内装、メローな照明、赤い革張りソファ。ややくたびれつつも昭和ゴージャスな雰囲気を残す甲斐みのりな喫茶室であります。
地元のお客さんはもとより観光客も多く訪れている様子。若い女給さんたちもキビキビ動いており、忙しい朝の時間をゆったりくつろげる環境でしたよ。
モーニングに間に合ったので、注文しちゃいます!
トーストとゆで卵の基本形に、あんこを追加して小倉トーストにしちゃいました。
まず、こんがりと具合よく焼かれたバタートーストを見てくださいよ。
ただパンを焼いただけじゃんて思うんだけどね、家でやっつけたものとは明らかに違う、お外のモーニングの仕上がりよ。シンプルに旨かったなぁ。
名古屋のあんこは、ややウエットに炊かれたものが多く、甘みはやや控えめに感じられます。やはり、柔らかいもの、見た目ほどきつくない味付けを好む傾向があるのかしらね?
コーヒーは酸味寄りで、甘いお口を具合よくリセットしてくれました。
やはり、ケーキも食べたいぜということで、一番人気というマロンを注文。
洋菓子店も併設するこちらのお店では、戦時中ドイツ人に習った製菓技術が基礎になっているんだって。戦後にいち早く取り入れた生クリームのお菓子が評判になった逸話も含め、なんとも、それっぽいのよね。
マロンはスライスしたスポンジで自慢の生クリームを包んだケーキでした。栗は頭にチョロン、粉糖で甘い贅沢を演出してる部分も含め、ノスタルジックに染みるお味です。オジサンは大好きよ。
他にボンボン生ロールという商品が、なにげに沼津式シューロールなのが気になるし、カスタードも食べたくなったし、諸々の喫茶メニューも魅力的。
次回以降の宿題として再訪を楽しみにしよ!
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