ちんすこうといえば、黄色い包み紙のこの店。
国際通りには2つの綺麗な直営店があり、こっちが本店なのかな?
我々には最も馴染みのあるお店だよね。
首里城最後の包丁人新垣淑規の末裔で、
琉球王室御用達の看板を掲げている由緒ある老舗。
でも、旅行前に色々調べていたら、
実のところ、新垣家のお菓子屋さんには3つの系統が現存しているんだって!
今まで全然知らなかったわ!
このお店はちんすこうを完成させた三世淑康の六男淑扶が分家したもの。
この六男が偉い経営者で、ちんすこうを現在の食べやすいフィンガー形にしたのも、
オートメーションや小パッケージを取り入れ、沖縄を代表するおみやげに育てたのもそのお方。
そんなわけでここのちんすこうは今や全国をかけめぐっているんだけど、
那覇のお店ではそれ以外の伝統菓子も扱っていたりするので、
それらを組み合わせてお土産にするとレア度が高まると思うよ。
せっかく那覇まで行ったので、新垣3店を食べ比べてみることにしたの。
食べ比べるのは三つの定番琉球菓子。
これにちんるいこうも加えれば完璧なんだけど、
物量がハンパ無くなるので、また次回だね。
左のくんぺんは薄茶色でむっちりとした食感。
胡麻の香りと、どことなく珈琲を思わせるような焼きの香ばしさがあるね。
よく売ってるタンナファークルはこれの廉価版なんだそうよ。
おなじみのちんすこうはザックリ焼きあげられていて、
砂糖のジャリジャリ感とラードの風味がやや荒っぽいかな。
花ぼうるは今回食べ比べた新垣3店中、
最も薄く焼かれていて、バッキバキに堅いの!
でも、黄身の風味は一番濃縮された感じで、美味しいわ!
事業拡大、大量生産、観光土産というイメージから、
他より一段レベルが落ちるものだという先入観を持って食べ比べたんだけど、
いやいや、そんなことはないっすわ。十分に満足できるお味を維持してる。
それ以前に三店とも独自の個性があって、
決して同じ線状では優劣つけられないというのが結論です。
やっぱ、ちんすこうっておいしいお菓子だわ。
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