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ピオレ明石の「藤江屋分大」で鯛もなか、丁稚羊羹

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明石駅併設の「ピオレ明石」は、ほどほどの規模ながら、日々の生活に必要なものはほぼ賄えそうな実用的施設です。

観光の飲食やお土産品についても、そつなくピックアップされておりますので、帰路につく前に一回りしてみると面白いでしょう。

明石銘菓を謳うお店の中から、文政元年創業の「藤江屋分大」で、ちょこっと買ってきました。

この日、本町にある本店はお休みだったので、いつもやってる駅の支店が助かりますよね。

店頭では羊羹や最中等の定番品の他、餅菓子やお饅頭、季節菓も販売しており、お客さんも途切れることがない様子です。

看板商品は明石もなか。

鯛、蛸壺、短冊の三種類あり、こしあん、つぶあん、抹茶あんが入るようです。

こと人気なのは、鯛よ!

バースデーケーキの代わりに饅頭でお祝いできるのかよという和菓子地味問題は長らく語られているところでありますが、差し上げに際し、おめでたさやお祝い感を漂わせる商品は重宝するでしょうね。

おめでタイし、明石名産品なので、お土産要素もバッチリです。

綺麗に焼かれた最中種が肝となるため、崩さぬように包装は念入りにやってくれますよ。

中のあんこは最中らしい食べごたえを備えつつ、やや上品な塩梅。 

本来の看板銘菓は丁稚羊羹みたい。

文政当時、丁稚でも買える安価にて提供したのが事始めで、ざっと見、明石の他の和菓子屋さんでも定番商品になっているようです。

関東ではあんまり見かけない商品ですが、通常の煉羊羹の廉価版みたいな形で、材料を控える形で、蒸し羊羹ぽかったり、水ようかんぽかったりと、地方やお店により様々です。

こちらの丁稚羊羹は、砂糖を控える形で作っていたみたい。

色合いはブラウンで、口あたりに豆の粒子を感じつつ、上品な甘みになっております。

今日では砂糖も高級品ではないので、低価格のためにあえて減らす効果もありませんし、実際甘さが足りないとも思わないのですが、これはこれでほどよき加減に到達しており、なかなかおいしいです。

気合の入ったハレの菓子というよりは、毎日食べたい系の日常羊羹かな。

もっとも、ランニングしているわけでなし、毎日羊羹の食ってたら、確実に体重増えちゃうか。

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