西二階町商店街にある和菓子店。
元禄年間創業という老舗です。
姫路城前の東西に、長~いアーケードが維持されておりました。
この二階町、西二階町商店街は、かつての西国街道になるんだそうです。
なるほど、通常の生活商店街とはやや雰囲気の異なる、呉服、結納、古美術など古っぽいお店も軒を連ねておるのですが、いまや人流はすっかり変化しており、決して利用者は多くない、冷えびえ~とした雰囲気でした。
そんな中で、立派な本店を構える「伊勢屋本店」は流石。姫路銘菓といえば、まず思い浮かぶ、玉椿のお店だもんね。
店頭には、おまん類やほどほどの上生菓子も見えますが、利用するのはもっぱら近所の方々なのかな。やはり人っ気は全くありませんでしたよ。
商品は主要なお土産処で扱いますし、駅ビル等にも綺麗な支店を出しているので、あえて、ここまで歩いてくる必要はないってことなのかもな。
個人的には、お城の帰りに寄れる甘味処の併設を期待したいけどな。
塩味饅頭は、塩味の餡を包んだ落雁饅頭です。
元々は、赤穂の名物になるのかな。姫路のお菓子屋さんでも定番扱いのようです。
こしあん、粒あん、抹茶の三種類。ひとくち大で、薄くソフトな落雁皮としっかり餡のバランスも良好。隠し味というには、だいぶハッキリとした塩加減が、甘辛味大好きな私のハートに突き刺さりますよ。
見た目地味だし、婦女子が喜ぶお菓子ではないけれど、こうして改めていただくと旨い菓子なのよ。
かつて徳川家の姫と姫路城主との婚礼を祝って作られたという玉椿。
椿の花を模して、紅色の求肥で黄身餡を包んだお菓子です。
表面にまぶされた粉糖の甘みから、求肥の柔らかな口当たり、白小豆を使った品の良い黄身餡の風味という流れ。
なんなら横浜でも手に入ったりするし、見つけてもわざわざ手にとることはなかったんだけど、やはり、改めて食べると、ちゃんとおいしいお菓子です。
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