片原町西部商店街にある和菓子の老舗。
廃藩置県に伴い、旧高松藩士三人が始めたお店なんだってさ。ドラマ化できるな。
モダンに建て替えられてはいるのですが、店内に足を踏み入れると、いかにも老舗らしい、ただならぬ雰囲気が漂って、すごく良いのです。
やはり「桜製作所」が手掛けたんだそうな。
高松はあんまり古い風情を残していない街なのだけど、その代わりに昭和以降の建築物がカッコイイよね。そういうのを巡ってみても面白い旅になるかも。
いかにも敷居が高そうなお店に思えますけれど、店頭にベタベタ貼って、スキを作ってくれてますよ。お店のお父さんらの対応も優しくて、気持ちよくお買い物が出来きます。
こちらへは必ず立ち寄ってほしいな。
上生菓子の舞鶴とあけぼのは新年のお菓子です。
ツルの衣はシュワッとして軽い食感で、中にピンクのゼリーを挟んだ三層構造。あけぼのは羊羹と山芋の蒸し生地で、華やかな曙色が新春にぴったりよ。
風味も良く、お味も姿も品があります。ガッと攻める甘みではなく、すっと引き潮のような後口で、やはり和三盆の土地だなと感じます。
披雲閣はこしあんの入るカステラまんじゅうで、カステラがレトロ香ばしくて一味違う仕上がり。
そして、どれもきっちり手間がかかってるのに、信じられんくらい安いのよ。高松はうどんだけでなくお菓子の相場もちょっとおかしい気がします。
こちらで、どうしてもお土産にしたいものがありました。
それは、店頭にドデーンと鎮座したロールカステラ!!
このこんがりな焼き上がりを見てくだされ!
幸い、箱に入れてくれるっつーことだったので、飛行機でなんとか持ち帰ることが出来ました。
デロっと巻かれて、ふんわりな口当たりのカステラです。
中にはゆずジャムが塗られており、思ったとおりにすっげー旨いわ!
柿餡を求肥で包んだ木守柿。
お店の看板は麩焼きで挟んだ木守の方で、いずれもおいしいのだけど、柿餡の味わいを楽しむなら、こっちの方が適してるかもね。
小ぶりなサイズで柔らかな口当たり。表面に和三盆をふりかけてスッとした甘みです。
菓子弁当は短冊切りの求肥の詰め合わせ。
お弁当にお菓子が詰まってたらいいなぁと憧れますが、この場合は”配当を弁ずる”という意味らしく、ようはたっぷり入ってますってことよ。
紅黃緑の下に白も隠れて4色分、黄色にはゴマが散らされております。
柔らかな口当たり、そしてやはり甘みの品がいいな。
素晴らしいお菓子屋さんよ。
高松のお土産を見繕うに、どこか一店しか寄る時間が無いよって場合は、迷わず「三友堂」を目指してください。
コメント一覧
ほんと三友堂はサイコーです!
安いしうまいし店の人感じいいし。
これが近所にあればなあ……と強く思う和菓子屋です。
>青木るさん
高松が羨ましいです。
でも、うち近所にあったら、もっと太っちゃってると思う。危険。