寺町通りの商店街にあるレトロ洋菓子店。
京都の中でもかなり古い洋菓子店なんだそうですよ。
富岡鉄斎先生の看板を高らかに掲げつつ、
和菓子屋のようでもあり、洋菓子屋のようでもあり、
目を引く異風の構えであります。
ただ、いつ通っても中は薄暗くて、
見知った人以外は寄せ付けないようなオーラがあるんだよな。
そんなわけで、気になりつつも、入る勇気が出なかったとこなのよ。
まぁ、でも、一度は味見してみたいよね!
おそるおそる声をかけると、奥からバァさんが出てきて対応してくれました。
ケースの中にはこの歴史の街でもほぼ無くなってしまったであろう
ザ・バタークリームなケーキがならんでいます。
レトロケーキ好きは喜ぶかもね。
右側のグルグルが記念銘菓の瑞雲であります。
何の記念かというと昭和天皇御即位御大典だそうですよ。
ヘラヘラなY150記念とかとは、違いますよね。
カステラをパイで巻いたものをカットして、
さらに焼き上げたような焼き菓子。
パイの部分には食感がありますが、
中はクッキーのように固くはないんですね。
正直、抜群に旨いもんではないのですが、
このケーキ部分の素朴な風味に、そこはかとない好意が生まれます。
デリシャスアーモンは
スライスアーモンド入りのココアケーキをチョコがけしたもの。
ほんのりと洋酒が香ります。
どっちのお菓子も、今風のお菓子と違って、
はっきりとは主張せず、控えめで謙虚なお味でありますよ。
コメント一覧
山岡鉄斎って誰?
富岡ならわかるけど。
>匿名さん
そういう時は山岡鉄舟とごっちゃになってますよとご指摘ください。