五辻通りにあるお菓子屋さん。
こちらも文化三年創業という老舗です。
今回、初めて入りますよ。
そういえば、以前「鳥岩楼」かなんかに寄った際に通りがかってさ。気になりつつも、とっつけなかったんだよね。なんだか通りから店内が伺いづらいし、今ほど商品案内もぶら下げてなかったからな。
その後、意外に長い歴史のあるお菓子屋さんだったことを知りました。
おそるおそる声をかけると、奥からお父さんが出てきて対応してくれました。
どーんと構えておりますが、商いの規模はそれほど大きくなさそうで、むしろ家族操業の町場のお菓子屋さんて雰囲気も漂います。
店頭に並ぶお菓子も数えるほどでした。
看板商品は、西陣のどらやきとして知られる、月心。
薄い焼き皮を二つ折にしてあんこを挟んだもの。
半月型というだけでなく、さらに一捻りして、生地に生姜をきかせているのが特徴。なるほど、それっぽくはあるのですが、これについては好き好きでもあるなと感じます。
京北山は栗まんじゅう。
つぶあんに栗粒が散らされたもので、あんまり栗っぽさは感じませんが、小倉っぽい餡や皮は香ばしく、月餅を思わせるズシンとした重量感が印象に残ります。
和菓子については200年磨かれた伝統のものというより、近代に手探りされたような風合いかも。
一番気に入ったのが、特に期待してなかったカステラなのよ。
少ない商品の中に、何種類かならんでおり、むしろカステラ推しのお店なのかなと思ったほど。
今回は黒豆入りのを買いましたが、蜜に浸したようなしっとりもっちり感が魅力。黒豆の風味もいい感じに馴染んで、これはなかなかおいしかったです。
他のカステラも買ってみたいな。
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