コロナの影響もあり、京都のお店でもネット通販に対応してくれるとこが増えてきました。
まぁ、これまでも電話対応等してくれたお店はあるのでしょうけれど、東夷的には、都の方々と直に言葉をかわすなんて御恐れ多いというか、言外に漂うあの空気が耐えられないというか、付き合いづれぇ部分があり、利用する機会は多くありませんでした。
こっちが欲しいのは塩の効いた言葉ではなく、商品ただそれだけであることを考えると、適切な距離を確保できるネット通販はありがたいんだよな。
輸送中の温度管理や翌日配送が手堅くなってきたおかげなんでしょうね。生菓子まで送ってくれる老舗が出てきたことも、昨今のエポックといえます。
そんな訳で、京都直送の水無月をいただきますよ。夢のようですな!
こちらのお店では白、黒、ほうじ茶の3種類のラインナップ。
水無月というと、色のコントラストも涼やかな白いものが主流です。しかし、今回は黒糖のものに目クワッとなりました。骨太な食べごたえの一方で、コクや風味が、決して下品にならない加減は、さすがの京菓子だなと感じるところ。
状態については、当日持ち帰るものに比べると、やや野暮ったくなっている部分は否めませんが、それでも、エッセンスは味わえます。
季節の上生菓子についても、どうかな?と心配したのですが、ものによりけりで許容範囲内です。
例えば、この青梅などは、こなし生地がプラにくっついて、せっかくの形が崩れてしまうで不具合がありました。一方で葛焼きや薯蕷饅頭はあまり劣化を感じることなくいただけましたよ。
特に葛焼きがウメェ!
「亀屋則克」といえば、忘れてはならない夏の銘菓ももちろん取り寄せております。
大きなはまぐりの貝殻に琥珀羹を詰めた、浜土産です。
最っ高ですね!!
海の無い京都市内で浜辺の風情を感じてぇなというこの趣向。
匙ではなく、外した貝殻ですくって食べろっていうところ!
透き通った琥珀の中に浜納豆の一点がじんわりグラデーションを作る美しき様!
もちろん、お味は美味しいし、しょっぱい納豆がいいアクセントになるのよね。
よくよく考えてみると、どうやって作ってるのかがわからねぇ。綺麗にした貝をピッタリ合わせて、接合部とかから寒天液を入れるのだろうけれど、中身はパンパンなのよね。注射針とかを使うのか、固まる前に漏れないのか、納豆は動かいないのかとか謎が多くてさ。
アイデアだけでなく、技の詰まった逸品だなと感じます。
わざわざ、クソ暑い京都に買いに行かなくても、PCでポチればすぐ届けてくれるんだぜ!
季節ごとに意匠の変わる干菓子の詰め合わせもいいですね。
この時はあじさいでした。
お干菓子に関しては、通販好適品として、対応しやすいと思います。
ただ、いくら菓子好きといっても、砂糖ばっかかじってらんないので、今回のように、まとめて取り寄せる商品の中に、種類や賞味期限の幅をもたせることができるといいなと感じます。
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