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京都・祇園四条の「鍵善良房」で濤々

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祇園商店街にあるお菓子屋さん。

享保年間創業の老舗。

こちらも必ず立ち寄りたくなるお店です。

お菓子が立派なのはもちろんのこと。黒田辰秋による重厚な内装や、店内に飾られる工芸品の数々が、えっらくカッコイイのよね。

二条通沿いに「京華堂利保」という和菓子のお店がありました。

不幸もあり、先ごろ惜しまれつつも、その歴史は途絶えてしまったのです。

千年の都、揺るがぬ歴史を誇る京の街ではありますが、名店といわれるお店であっても、か細き命脈を繋いでいる現実があるのだと、ズシンと響く報でした。

武者小路千家ゆかりの銘菓、濤々は、これまた実に力強く渋カッコイイ傑作だったのよね。

それが当店に引き継がれることになったのが、僅かながらの希望です。

もちろん、材料も作り手も異なりますので、全く同じものにはならないのだと思うのですが、確かなお店に名店の爪痕が残るというだけで、ありがたきこと。

麩焼きであんを挟んだお菓子なのです。

今回はお土産で持ち帰ったものなので、状態はベストではなく、麩焼きの部分はややしんなり。見た目にも、やや明るく、歯ざわりもライトに感じますか。

中のこしあんには大徳寺納豆が加えられ、独特の風味やコク、塩っけがあります。ただ、あからさまにその姿を誇示するのではなく、御簾の後ろに透けるくらい塩梅が良いのよね。

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