牧志公設市場の裏手にあるてんぷら屋さん。
那覇の天ぷら店というと必ず紹介されてる有名店だよね。
お店はかなりそっけない体裁で、小売というよりは厨房って感じ。
小ケースに並べられた天ぷらも名札がついてないから、
値段もどんなタネなのかも、よくわからんのよ。
観察した限り、派手に売れていく気配はないんだが、
中では複数のオバァがエンドレスに揚げまくってているし、
店頭に山と積まれたサータアンタギーなんかはどうやって消費されるのだろうか・・・
卸でもやっているのだろうか?
ちなみに沖縄の天ぷらはフリッターのようなぽってり衣に厚く包まれているものなの。
玉子も入ってるんだけど、こんな風になるのはかの地の水が硬水だからみたい。
衣には塩で下味が付いているので、
何もつけず、そのままいただくことが可能なのよ!
細長いのはイカ。
甲イカみたいな、肉厚のものをスティック状にして揚げてあるの。
ちゃんと筋が切ってあるので、サックリ食べやすいよ。
イモは紫芋なんだよ~ってやろうとしたら普通の色だったので割れ目をそっと戻した。
どうやら素材や衣の作り方に大きな幅がなさそうなので、
はっきり言ってしまうと、天ぷら店ごとの差ってそんなに無いんじゃなかろうか?
むしろ、どんだけ揚げたてに近いかが味を左右する気がするぞ!
ほの温かいだけでも十分おいしいので、
なるべく回転してそうなお店で選ぶのがポイントよ。
冷めたら、ただのグダった天ぷらになるからな。
このお店で面白いのは
片側は薄く、もう一方はこんもり盛ってある
小さな野球帽のような形のてんぷら。
何か聞いてみたら「祭事に使う」みたいな答えだけでよくわからんかったのだが、
調べてみたらカタハランブーというタネのない衣だけの天ぷららしいの。
これは他ではなかなか見かけないものなので興味ある人は・・・
衣だけ食べたい人はここでチャレンジしてみて欲しい。
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