かつて宮中で行われていた嘉祥の儀に因む、和菓子の日。
昭和54年に制定されて以降、いまいち浸透しないプロモーションデーなのですが、大阪の菓子組合は皆でいっちょやったれやと特別な夏菓子を売り出す日にしているようなのです。
笑わず餅というんだって。
いわく、江戸時代には16種類の菓子を笑わず無言で食うことで無病息災を祈る風習があったっていうんんだけどさ。そんな山崎邦正が尻をシバかれそうなシュチュエーション、ほんまにあったんか? 恵方巻の前科があるから大阪の言は信用できへんぞ。
しかも、今日では、とにかく小豆を使った涼菓子を食えば良いんじゃという形で、嘉祥もクソもなくなっている状況らしく、なにわなのよ。
もっとも、こっちの販促の方が通常の能書きよか、キャッチーで分かりやすくはありますよ。
横浜高島屋には、大阪「廣井堂」の笑わず餅が入荷しておりました。
むっちり食感の、いわゆる、あんどうふ的なお菓子で、こちらのお店では葛ではなくデンプンを使い、底には豆っぽく炊いた小豆が沈んでおりました。ワンカップが結構デカいので、食べごたえは満点。
大阪では各店それぞれの笑わず餅を販売しているらしく、小豆を使った暑気払いのお菓子というくくりになると、こういうタイプの商品が多いんじゃないかなと推察されます。
ちなみに、笑わず餅を掲げつつ、餅でも無い不条理に、終始、首を傾げていただいたので、笑みはこぼれず、無病息災の達成となりました。
逆に明るく笑って食べた方が良かったんじゃないかとも思ったりもしつつ。
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