駅南銀座商店街にあるお蕎麦屋さんです。
お江戸の銀座は、もともと駿府の街から移転させたものなんだって。
ただ、その跡地は今の両替町であり、駅南のこちらについては、後に広まる ”繁華街としての銀座” 名称を逆輸入した形なんでしょうな。居酒屋などがパラリと営業する、あんまり密度の高くない商店街に立地しております。
決して大きくはない街のお蕎麦屋さんですよ。
しかし、まだまだお昼には早い時間にも関わらず、店内はリーマンを中心にほぼ満席となる大賑わいです。お母さんたちの明るい接客が、なんとも気持ち良きお店なんだわ。
お蕎麦屋さんなのに、お品書きのトップがラーメン。
もちろん、たまに蕎麦も出てるようだけど、やはりラーメンの注文が多い様子でした。
気持ちは分かるぜ!
スープは鶏の良き香り。しっとりとした細麺に、ギュッと噛みしめる系のチャーシュー。
見た目通り、まさに中華そば然とした旨き一杯なのです。
そして、かつ丼です。
今回の駿府ふとり旅、例によって、かつ丼が目的の一つであったのよ。
こちらのものは通常の煮かつ丼の上に、なんと、初手からソースがかけられて出てくる異風です。
カツは細かなパン粉をまとって揚げ置きされたものをしっかり煮てあります。かえしは通常の丼つゆなんだけど、甘辛なとんかつ風ソースをかけても、これが意外に違和感がなくいただけるんだな。
あと切れもいいし、ほのかにハイカラみが加わって、大正ロマン風でもあるカツ丼。
駿府のカツ丼は皆このスタイルというわけではないようだけど、どういう経緯で作られたものなのか、面白いよね。
コメント一覧
初手からかつ丼、何故に?と思いましたが、なるほど、独特な文化があるようですね。
>つちころりさん
ちなみに二週目もカツ丼からです。
いえ静岡でも此処だけです 静岡人は煮カツにソースかけると思われたくないので書き込ませてもらいました ちなみにこの店はカレー頼んだ時はソースは別で持ってきます 何十年も謎
>motimutiさん
他にないのかぁ。ソース味に触発されたお店が点在してたら面白いのに。
卵でとじてるのにソース味のカツ丼としては七間町のおざわさんもありますね。また静岡に来た際機会があれば!ζζ
>葵桜玖耶さん
素晴らしいブログを堪能させていただきました!
静岡初心者には大変参考になりますし、読むだけでもおいしそうで。
「おざわ」は今週末の回にUPします。旨かったぁ~
清見そば本店さんに来たのなら、やっぱりラーメン&カレーを食べてほしいですね…
静岡はカツ丼は普通のヤツが一般的ですよ~。ソースは使いません(≧∇≦)b
>おチビさん
あー、カレーもいいね。