曙町にできた中国家庭料理店。
「岳」が一向に陽が出ねぇこの曙町から関内へ旅立って以降、2年ほど空いていた物件へ、またまた中華のお店が入ってきましたよ。
まぁ、なんというか、南区らしいというか、開店早々から熟成しすぎというか、やっつけた体裁です。
いったい、どんなお店なのかなと、チラチラと様子をうかがっていたところ、店頭に気さくなメニューが出てきましたので、早速、覗いてみることにしました。
二重扉に戸惑いつつ入ったら、うわっお、エッロいミラーボールがギラギラ回ってやがるぜ!!
そうきたかぁ~ 2Fはカラオケ飲み屋になったようなのですが、1Fにもバーカウンターが設置され、お料理屋さんというよりは、生活感漂う中国スナックの雰囲気なのであります。
思えば、近年はミサイル超獣さんが開拓しきってくれた安牌をなぞるヌルい生活でしたが、この地元エリアで食べ歩く際には、ゆるがぬ闘志と根性が必携なのだと改めて思い出すのです。
奥の狭い厨房にはダウン姿の気のいいお母さんが一人。まだまだ手慣れてはいませんが、優しげに対応してくれましたよ。
ホントは揚州チャーハンを食おうと入ってきたのですが、ウム、ここはシンプルなもんに止めとこうと、戦略的転身の蟹チャーハンです。
おい! カニカマやん、て笑ったタワマンの奴ら! よく聞けよ! うちら南区下町の食卓では、これが蟹だから! なんも間違ってねぇから! パリでも人気なんだから!
まぁ、さておき、お味は全然ありなのです。ややオイリーでありますが、米がちゃんと炒めてあり、家庭的大衆的旨味のあるチャーハンだと思います。
よりによってここに、萎びた花やパセリを飾るなぞ、お母さんの乙女が無駄に出ている部分も含め、独特な個性です。
チャーハンの食後、ミラーボールにビカビカ照らされつつ、BGMのチャイナ歌謡を何曲か堪能した後に出てきた自家製餃子。
餡は比較的優しい味わいですが、最後にちょっと変わった香料?も感じます。皮が市販のチープなものなので、あんまり自家製感が出てこないのがもったいないかもです。
とんすいに入った今日のスープは海苔と玉子。デザートに開店記念のドラゴンフルーツまでいただきました。中国茶も急須で淹れて、まめにお湯をついでくれます。お値段考えると、サービスは十分です。
通常メニューは定番中心に総じて手頃値です。ただ、番茄牛肉炒麺がなぜか3900円もするなど、変なとこもあり、もろもろ立て付けが整うまでは、難易度高めかもしれません。
ミサイルさんというよりは泥酔さんが好きそうなお店でしたね。
コメント一覧
あの辺りは中区でしょ
>匿名さん
根っこの部分は南区や!
食器の選択と飾りつけのちぐはぐ感がたまらないです。
やりたいことはわかるんだけど、的な(笑)
番茄牛肉炒麺3900円…何を使ったらそこまで値段を上げられるのでしょう、謎。
最近すっかりこの辺の開拓が出来なくなってしまいました。
ちょっと恋しいです。
>ミサイル超獣さん
アジアの方々はコロナでもたくましくやってますから、
ミサイルさん、いつでも帰ってきてって感じです。
イヤイヤ、、、南区でもカニカマはカニカマですから。
たとえそれが『香り箱』でも(笑)
自家製ワンタンにちょっとだけ興味あります。
>jincunさん
ワンタンも家庭風なんじゃないかなぁ。
炒飯の花は蒸し上海蟹の皿でかなりの割合で遭遇する花ですね。
他の皿でも見かけるけど江蘇省出身っぽいオバチャンが頑張って考えた蟹感増しかもね。
看板もう少し上げたら岳の看板隠せるのにとか100パーセント頑張らなかったり気にする方向が独特で割と好きです。
>うんぱるんぱさん
ママのルーツとなるお店から引きずったスタイルなんでしょうね。
嬉しくはありますが、ざっかけない場所なので、その辺は気張らんでも大丈夫だよね。