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横浜 金刀比羅 大鷲神社で「酉の市 2015」

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真金町の大鷲神社で行われる酉の市。

近隣の方はご存知でしょうが、
普段は誰一人参拝者が来ないような寂れ社なので、
なんでこんな盛大なお祭りが開かれてしまうのか、
幼少の頃より不思議に思っておりました。

考えてみれば、今はなき旧遊郭のからみで、
吉原あたりの風習がくっついてきたってことなんだよな。

ともあれ、地元民にとっては数少ない自慢の種であるので、
持ってきてくれたその筋の皆様に感謝したいと思います。

自慢しつつ、祭りを案内する間に、
すれ違う街の皆様のガラの悪さ、逞しき異国店舗の林立や
客人たちの饗応に忙しいヤクザ事務所など、
地元文化の諸々がさらけ出されるんだけどな!

さておき、近年はどこのお祭りに行っても、
定番のテキ屋屋台の活気が薄れた状況ですが、
このお祭りに関しては、韓国系を中心にした地場飲み屋の出店、
隣接する横浜橋商店街内の食屋台が充実しており、
食べ歩きの側面から見ても面白いイベントです。

まずは「福美高麗人参」のトックです。

ちんまり売っていた当初からは想像できませんが、
今やこのお祭りを代表する品として認知され、感慨深いです。
やっぱ、ネットの力でしょうね。

他の屋台食よりはだいぶ安い値段にかかわらず、
キムチ入れ放題という大サービスの楽しさだね。

メインタイムには長い行列ができますが、
売り手もしっかり体制を整え、バキバキと捌いていくので、
それほど待たずにありつけるはずです。

ぜひお試しあれ。

「栃木屋」の海鮮入りかた焼きそばも人気です。

こちらはフライや天ぷらを売るお惣菜屋さんで、
揚げ麺は自家製で作っていますので、お手のものといったところです。

こちらもお祭りサービスといった感じの手頃値が嬉しいです。

ふぐとうなぎの「正直家」からはふぐの唐揚げです。

おいしいという噂は聞いていたのですが、
大量には販売されないので、出会えるかはタイミング次第。

アラなのか、身のこびりついた骨ごと揚げているので、
ひっじょうに食べづらいのですが、
なるほど、お味は高級でおいしいです。

これは見つけた即買。
それも大パック買いして、お家の中でチュウチュウしたいです。

商店街の新店「アバンティ」は実力派イタリアンの兄弟店なので、
屋台食も非常に期待しておりましたが、肩透かしだったな。

塩仕立てにチーズやレモンを加えたイタリア風もつ煮は
ちんまりとした紙コップで出てきて、がっかり。

でも、モツをドボドボも盛ってくれるので、
ああ、なるほどそういう収支なのかと思ってたら、
そっから2/3くらい鍋に戻しやがって、汁しか残らねぇ!

他はワインと生ハムと、レバペ。
二の酉ではもうちょいレベルアップして欲しいものです。

「丸豊水産」の自家製塩水鴨。

インチキ八百屋を挟む二軒のインチキ魚屋のうち、アジアな方です。

近年の横浜橋商店街には怪しげアジアな鮮魚店がいくつかオープンして、
近海ではお目にかからないような怪魚も販売されてます。

まぁ、おっかなくて買えないっす。

お祭りでは「魚範」で人気の生牡蠣などを真似して売ってますが
まぁ、おっかなくて買えないっす。

でも、気になる塩水鴨。自家製。

火が通っているものならばと手を出してしまったのですが、
パックを開けた瞬間から、ムレた匂いが漂い、表面もネバついて・・・

それでも悔しくて味見をしちゃったのですが、
元々の味はおいしいのです。ただ、腐りかかってるだけ!

まさに横浜橋商店街の今を感じられる経験でした。

タイ料理の「ソムタム」は、
毎年、旨いメニューを提供してくれるので、
とても楽しみにしている屋台です。

順路からちょっとお外れたところにお店があって、
そちらの店頭でも販売しており、店内でも食べられます。
すごい人出の中で立食うのも大変なので、そちらに避難するのもアリでしょう。

今回は焼きたてだったタイ風焼き鳥を食べたのですが、
馴染みのあるような甘辛味であんまりエスニックっぽさは感じません。

普通の旨いです、そして長いです。

韓国料理「我が家」
近所に「実家」というお店もありましたが、
お前らどんだけ家が好きなんだ!!

店頭で各種キムチや韓国スナックを販売しています。

唐揚げに辛甘いこってりソースを絡めたヤンニョンチキンは危険です。
ほのかなにんにく風味で、お酒にもご飯にもバッチリ。

イカとニラの入ったチヂミは、
油をジャブジャブ使って、半ば揚げるように焼いていますな。

サクッとして、パワフルではありますが、
やっぱ油っぽく、なんらかのタレもつけて欲しいところです。

とりあえずチキンのヤンニョンを拭いつついただきましたが、
お店によってタレの有無はまちまちだよな。

これまで商店街のお店を中心にご紹介いたしましたが、
一昔前はテキ屋の屋台にも元気があって、楽しかったです。

どこで買っても、標準を下回る均一というわけでなく
作り手の技術や客あしらいの人柄を目当てに、人気店も出来ました。

個人的にはきっぷの良いじゃがバターの大将が好きでしたが、
引退されて今はもう出会えません。去りゆく昭和といった感じです。

今でも行列が続くのが、こちらのお好み焼き屋さんですかね。

肉もなく、ソバもなく、
実に地味なお好み焼きなんですけど、
ほの甘い生地にキャベツの甘味も加わってほっとするお味。
ボリュームはたっぷりで、マヨもムニュムニュ。

お母さんとのやり取りもそれっぽい風情ですよ。

まぁ、一の酉レポはそんな感じです。

今年はあと二回あるので、皆さんも是非遊びに来て、
あれ、この辺ヤンキー比率高すぎじゃね?
商店街歩いてて日本語聞こえないよという、
心洗われる風景をご堪能ください。

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