宮川町にある中華店。
この渋すぎる佇まいが拝めるのもあと僅からしいので、ちょっくら覗いてきました。

場所柄、濃ゆいコミニティも形成されている中へ、私などがお邪魔するのは野暮かなと感じておりました。建物だけでなく、お料理にも古式が漂うお店だったよね。
この日は週末の競馬の日で、案の定、手狭な店内には常連の爺様たちが折詰です。
もちろん誰も勝ってないし、もはや野次すら力無ぇのが、なんとも言えぬ哀愁で、うまぴょいとか歌っている間に、一つの時代が終わろうとしてるのだなと感じます。
店のバア様が心を配ってくれますが、店内は昭和の時代からタバコがモクモク。コロナ対応も難しいですな。
ちなみに、さっきから隣のジジィが「うぇっほうえっっほ」してて、マジで心配。お前はいいかげんタバコも酒もやめろ! もちろん手遅れだけどさ!!

餃子なりレバニラなり、細切チャーシューのもやしネギ和えみたいなものをつまみつつ、昼から酒を傾けるお客さんが多いお店よね。
下戸の私はせいぜい焼売です。大っきな自家製。
蒸したてほやほやは期待できませんが、これがなんとも丁度いい味付けなんだよ。おいしくて、食べごたえ満点な焼売です。

隠れ名物のカレーやきそば。
カレー粉風味ではなく、トロミのついた中華カレーを餡にしている、ありそでなさそなお品なのです。
餡の下には細い蒸し麺を軽く炒めたものが隠れているのだけど、それもレトロ風でさ。このオイリーでジャンキーな味わいは、いかにも横浜の下町らしい食の文化遺産でありましたよ。
久々にいただいたら、作りおきのルーに火が入ってないようなダルい仕上がりで。折り目を感じたお店の味も、最終章なんだなという感慨です。
あんまり忙しくない時に訪れたいね。
コメント一覧
焼売美味しそうですね。
ネットニュースによると最近東京でも焼売が見直されてるみたいで嬉しいです。
ここはバンメンも美味しいんですよね。
店のこの極まってるビジュアルに比べると調理はずいぶん丁寧な印象があります。
>のあきちさん
そうそう、丁寧に調理してくれる印象だったんだけどなぁ。
横浜の焼売というと、どうしてもシウマイのイメージが強いので、昔ながらの中華店のものが再評価されればいいよね。
閉店されましたね。4月20日付だそうです。
貼り紙には別の場所で再開を目指すとありました。期待したいです。
>のあきちさん
まだまだガッツあるのか。
吉報を待ちたいです。