「三幸苑、ついに閉店す」というニュースが年末の横浜界隈をザワつかせましたね。
フリークの皆さん、ご安心ください。
野毛坂の「中屋」の跡に移転という顛末だったようです。
あの一画で再開発でもあるのかな?
営業を重ねて、”味”を醸していくお店と、単純に傷んでいくお店がありますが、こちらはもちろん後者で、スチームクリーナーを実演販売する業者に紹介したいくらい、油でベッタベタな店内でしたよね。
その中に競馬のオヤジどもが肩を寄せ合っている風景。
おそらく誰一人、勝ってはいない、哀しい負け犬しか寄ってこない。
そんな哀愁漂う、ロクでもない時代の野毛を体現したようなお店でありました。
私も昔は度々訪れましたが、懐かしいかと問われると、全くそんな気は起きねぇけどよ!
新しいお店はさっぱり綺麗になりましたよ。
メニュー写真や”淡味なスープ”みたいな貼り紙は以前を踏襲していますが、「千と千尋」の銭湯で、あらゆる穢を洗い落としたように見違えました。もう誰かを連れて行って、ごめんねと謝らなくてすむ環境になっております。
まずは何といっても、”パスタに似て非なるもの”
ちゃーめんでありましょう。
一応、たんめんとぎょうざを看板としていますが、どうぜグズグズならば、汁はない方がマシという私の好みです。
柔い平打ち麺に、もやしとにらと若干の豚肉。
味の決め手はもちろん化学調味料であり、たっぷりの油とともに脳を直接殴りに来るような設定です。
やはり、初手からお酢をふりかけ、邪を払う儀式を執り行わねばなりません。
しかし、環境が良くなったせいか、若干、まともに更生しているような印象もありますね。
ランチタイムはセットがお得!
”そふとな味”の半餃子はやはりグダグダ。
ちゃーめんはライスで受け止めてこそ輝くのかもしれませんね。
港南台や子安のあたりに暖簾分けもありますし、自分ちというより人を雇って営業していた風ではありましたよね。新店には中華な家族経営の雰囲気も漂っていてアレレと思いましたが、若干体制が変わったのかもしれません。近年さっぱりご無沙汰してたのでよく分かりませんが。
コメント一覧
川崎ごはんの閉店エントリに、移転の情報を追加しました。
…あの閉店の貼り紙はなんだったのでしょうか。
>kanさん
ビックリしましたが、親戚に譲ったりとか、そういう事情があるのかもよ。
結局、ここの味を理解してないままではアリマスが、
あの場所、あの看板はよかったなー!
一度、新店逝ってきます!
どうせ負け犬だし!
>グヤさん
一つの文化ではありますが、理解するような味はないかなと。萬里や三陽と違って、ある時点から失速してしまったような気がしますね。それでも、三幸苑が身体に染み込んだ方々にとっては閉店回避が朗報でしょう。
閉店直前に行きましたが、馴染みの客に挨拶に出られていた大将と女将さんが時おり小声で話していたのをダンボで聞いていたら、身内?が継ぐ事になったけど…ゴニョゴニョと一層小声で、あまり良い内容じゃなさそうでした。色々と事情があるんでしょうね〜。
>匿名さん
なんか雰囲気違うなぁと思ったのですが、実質引退ということだったんでしょうかね。でも、店の味は落ちても、料理の味は上がる可能性もありますから、しばらく、見守りたいところです。