大通りにある広東料理店。
ギラついた大通りの中ではあまり目立たないお店です。
昔からどちらかというと地味な存在でしたが、ガイドブックなどには必ず掲載されていましたよね。
こういう古い店も、やはり時代の流れには逆らえないのか、店頭はだいぶ観光っぽくチープにリニューアルされています。
それはまぁいいとして、ビックリしたのが、主力名物たるネギそばを常時注文可能なサービスセットにぶち込んでしまった狂気よ!
みんな、それを頼んでおしまいじゃん!
チャーハンは半サイズとは思えないボリューム。この日は昼過ぎなのに他にお客が入ってなかったので、作りたてのほんわりです。
その他、ドレッシングの浅瀬に浸かった千切り野菜に、揚げたてだけど、具はほぼ片栗粉な春巻、変な味のザーサイが付きます。
ネギそばは汁あり、汁なしが選べますが、やはり名物の汁なしにしときましょう! 汁なしといっても、完全に無いわけではなく、麺を浸せるくらいの分量が入っています。
かつてはスープを減らす意味が分からず、同じ値段なら多い方が良いだろうとと、汁ありを頼んでいたこともありました。ポイントは水分量が半減しても、塩分量は変わらないというところなんだよな。比率を変えることで、スープからタレに近いものへ変貌を遂げる仕組みです。
適度な汁っ気でチュルンと食べられるとこもいいし、やはり、これはこれで意味があるバランスなんだなと思います。
作りがシンプルなだけに、本来は枯れ味漂う実直なお店が売りにするようなお料理です。しかし、今の「海南飯店」はやっぱちょっと変わってしまったようで、控えめくらいでちょうどいいバランスが狂い、しょっぱく安易なお味になっているのが残念です。見た目は変わらず、旨そうなんだけどね。
そばを食い終わった後にシュウマイまでやってきました。
お値段的には、ちょっとサービスをつけ過ぎだと感じますし、ろくでもないものを抱き合わせるくらいなら、むしろ無い方が潔いと思います。
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