香港路にできた広東料理店。
ちょっと流行ると、たちまちコピー店が横並びとなるのが横浜中華街の流儀でありますが、今や超絶人気店になった「南粤美食」を後追いするお店は、なかなか出てきませんでしたね。
単にメニュー構成の問題ではなく、調理人に寄るところが大きいってことなんでしょうね。あれだけ行列しても、お店を大きくしたり支店展開できない事情も含め、悩ましいところだと思います。
こちらはコロナを受け早々に撤退した「川味」だった場所。店名からしてあからさまですが、焼物や海老雲呑麺、土鍋ご飯などを押し出して、某南粤っぽさを強く漂わせていますよ。
オープン早々なので、まだまだ観光認知されておりませんが、店内は地場の爺さんたちの中国語で賑わっておりましたので、それなりに期待しても良いのかもね。
厚切りにされた窯焼豚バラチャーシューは柔らかく焼かれておりました。
味の締まった感じではなく、はちみつダレのかかったローストポーク的な印象かな。
現時点で、メニューはそれほど多くありませんが、いわゆる観光定番料理とは違ったテイストで、面白そうなものが混じっています。
魚松四季豆は魚のすり身揚げといんげんの炒めもの。
思ったよか、すり身が身近なさつま揚げテイストだったので、家庭みも漂うおかずです。
なんでそんなに焦っていたかと言うと、この日は入口に近い席に座ったら、ドアが開くたびメッチャ寒くって！！ ゆっくりせず、ざっと麺をすすって帰る選択です。
海老雲呑麺はあっさりスープに香港麺を使用。干エビ風味も漂うでっかい海老ワンタンが魅力よ。
お味は本家ほどギュッと洗練されておりませんが、中華街のお食事処としては十分選択肢になると思います。
ただ、体制はまだまだ安定していないようで、この日の店内もバッタバタ。姐さんが厨房に向かってわんわんキレまくってたわ。
これも本当は牛モツ撈麺を頼んだのですが、汁そばが来やがって、まぁしょうがねぇなぁという顛末。さらに、伝票の価格も修正されておらず、寛容の精神が試されました。
雲呑麺と比べ、こちらはモツの煮汁が入るぶんコッテリしますね。モツは大振りすぎるカットで、筋は煮込みが足りず、やや食べづらいかな。
入店すると第一声が、土鍋ご飯は３０分以上かかるとの注意。看板に掲げしつつも、積極的には注文させたくない事情もよく分かるメニューです。
でもね、初回ですし、お客的には外せないのよねってことで、自家製の腸詰めと干肉を使ったものを注文しておきました。
実際は麺も含め、総じて提供が遅く、３０分どころではなかったのですけど、ちゃんと長米を使って、炊きたてのものが出てきました。付属のスープがハトムギなどの入った例湯なのはポイント高いとこ。
ただ、旨味の他に余裕の無さもにじみ出てて、お米はちょっと硬いのです。また、タレもやや多めだから具に塩味がある分、しょっぱくて、彩り的にも青菜などが入ってくれれば助かるのになって思ったりもしました。
でも、まぁ目指す路線は悪くはなく、今後に期待したくもあり、もうちょっと落ち着いたころに再訪したいなと思いました。
コメント一覧
あら、『川味』まあまあ好きだったのに、、、残念
＞jincunさん
伝票はまだ川味のままでした。
私も先日行きましたが、土鍋ご飯については、固さも提供時間も全く同じでした…。
やはりしばらくして、こなれてからが良さそうですわね。
＞kaoさん
落ち着くまでは様子見ですね。
南越美食に並ぶのが面倒で福龍酒家に行ったりしたけど、ここが旨いならいいなぁ。
行ってみます。
＞湘南電車さん
私なぞは、南粤美食にもう二度と入店できないんじゃないかとも思ってます。
地元民が軽く食事できる選択肢が増えると良いんだけどな。
自分が行った時もお隣のお客さんが撈麺注文したのに汁そばが来ていました。
伝票から見分けがつけにくいとかいう問題がありそうな気がします。
あとで厨房スタッフが下りてきたのですが、あばた顔のにーちゃんと、もう一人のちょっとふとっちょなシェフが香港映画で主人公たちの起こした騒動のとばっちり食らってヒドイ目に合いそうな風体で密かに笑ってしまいました。
＞ミサイル超獣さん
汁なしの方が旨そうな写真だったので、心残りではあります。
まだまだ試走期間なので、今後に期待したいです。
googleの店名が煲仔饭 云吞面 烧腊 広州美食てなってた。
頭に看板メニューをつける店名。
蘭州牛肉麺東珍味と関係あるのかね。
あと煲仔飯の注文が入ると時間がかかるって返すのは煲仔飯提供店のお決まりのようですよ。
クレームになったり待てないと帰ってしまう客が出たからと他店から聞きました。
広東某店は排骨や鴨の骨もクレームになったらしく骨があると注意喚起を徹底してるとか。
＞うんぱるんぱさん
ホットペッパーには龍興飯店の記述が残ってたりするね。
どっちも似てない風だけど。