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横浜中華街の「楽園」で五目うまに

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大通りの入口にある広東料理店。

善隣門の袂にひっそり佇むお店。

観光客のほとんどが気にもとめず通り過ぎてしまう地味なお店でありますが、昔ながらの中華街の味を残す、ローカル支持高きお店の一つでもありますね。

店内はたいてい空いており、しっとり落ち着いた穴場の風情。このコロナ下でもへこたれず、高齢の女将さんたちも、まだまだ元気で頼もしいかぎりよ。

そんな「楽園」のランチ。品数は絞られており、定番品のローテとなるため、代わり映えはしないのですが、ぜひ皆さんに体験いただきたいメニューがあります。

それはAランチにほぼ固定された、五目うまにです。

まさに正しく正しい中華定食の姿なのでありますが、「おやっ」と思う浜っ子も多いでしょう。五目うまにといえば、地元中華料理店のド定番として親しまれているお料理。五目そばや中華丼なんかにも乗っかるような醤油餡のイメージです。

こちらのものはあんかけというより、炒め料理なんだよね。さらにいえば、もやしが入ってくるのがすごく特徴的で、これをグッダグダにすれば、古の米国中華のごった煮な趣すら感じるもんな。

実際、店頭にある ”炒雑砕” はチャプスイの原型となるお料理のことらしくて! 知らなかったわ! なんだ五目うま煮かよと軽く流してしまうと、まさに「楽園」らしき古式な息吹をスルーしてしまうことになるのです。 

イカやエビの他、メインのお肉が鶏なのもそれっぽさだし、なぜ豚ではないかというと、チャーシュー片も入っているからだという豪勢さ。

こちらのお料理はどちらかというと控えめな調味で、白飯をワシワシすすめる感じではないのですが、おかずもご飯も大盛りなのをちょうどよく食わす塩梅になっているのはさすがです。

シャッキリ上々に仕上がっていますから、むしろ一般的なチャプスイのイメージからもやや距離をおいたものといえましょう。その代わり、お味はよりおいしく、これぞレトロな中華街の風情だなと感じる一品です。

ぜひお試しあれ。

コメント一覧

  1. てっつん より:

    25年くらい前かなぁ。。。
    自分の親年代のザ・マダム的なおばさまに
    「中華街でおばさまお勧めのお店ってドコ?」
    って聞いたら
    「大通りに入ってすぐの楽園ね。流行りに走らないただひたすらに王道を行くから好きなの。目立たない店だから混まないわ」
    って言われたような・・・
    一度だけ食いに行ったっけかな。

    • 管理人 より:

      >てっつんさん
      外食に求められるような華には欠けるのですが、ひたすら堅実なお店ですよね。

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