食べ歩きを始めた頃からの憧れのお店だったんだけど、
漏れ聞こえる噂の前にたじろんでしまってさ、やっと入れたよ。
遥かな異国の風を疑似体験できる中華街だけど、
このお店は完全に中国です。横浜ではありません。
ガレージを改装した掘っ立てのお店は薄暗く、
奥の隙間に虚空を見つめる中国青年の姿が。
壁には雑然と描かれた中国語のメニューが並び
テーブルクロスはディズニー柄。
時折、テイクアウトに訪れるお客との間に取り交わされる中国会話・・・
例の高齢の爺さんは半引退で、
若い世代に技を受け継いでいるんだとか。
最近はランチも始めたってことで、ちょっと敷居が低くなったの。
それでも、お前ら・・・よく入れるな。
ガオさんとこで見て、これは!と思ったこのお料理。
実際に目前に現われると興奮が抑えられねぇ!
つーーーか!旨し!!!
なにこれ!!!
ブリ切りされた骨付きの鶏肉から、濃厚な旨みが染み出していて、
それを絡めたきくらげやらゆりの茎?やらがえらく旨いの。
中華街の中華料理ではなく、
完全に広東家郷料理って風合。
最後は汁を、ご飯にぶっかけて余す所無くいただいたよ。
しっかりとした調味なんだけど、汁だけ飲んでもいいくらい、嫌味のない仕上がりで恐るべし。
確かにご飯はゲテゲテ大衆店の色合いだし、
酸味のある卵スープなんか温めた気配もないし、
怪しさは満点なんだが、それを補ってあまりあるお料理のおいしさよ!
これは、また、来なくてはならないだろう。
そんなわけで、また別の日のランチ。
メニューの内容は変わらないみたい。
確か、酢豚も旨いという話だったので、これも食べてみなくては!
名物の黒酢酢豚とは違うバージョンなのかも?
コクのある甘辛というより、酸味主体に味付けられていて、後味さっぱり。
そのまま食べればそこそこなんだけど、飯のおかずとしてはちょいきついかな。
つーか、個人的に酢豚は飯のおかずにならない派です!
よりによって小鉢が塩煎りピーナッツ!
これがザーサイさんならば、幾分助かったのだが!
やはりスープは秋風のように冷たい。
スープやらは1Fの青年がよそっている感じで、
保温の設備がないということなんだな。
でも、まぁ、それっぽいよね。
中華街ランチの水準から見ても安いし、なんかドキドキ感があるよ。
そんなわけで、また別の日のお話。
点心セットいただいたよ。
春巻きは餡の具合もいいし、シャックリ揚がってるわ。
分厚い大根餅は色々具の入っていないシンプルなもの。
火の通りはもう少しなんだけど、表面はサックリ。
どちらもおいしいわ!
休日のお昼だったんだけど、
ロケハン中の業界人みたいな集団が知った顔で陣取っていて、
タバコはふかすわ、料理は残すわでサイテー
隣席の中国オトーチャンと一緒に、
ギラギラ睨みつけていたら、すぐ出ていったので助かったわ。
ごまあんの入ったごま団子と、
挽肉やらしいたけやらの具をモチで包んで揚げたサクサクの奴。
小龍包、焼売、セロリっぽい香りの蒸し餃子にチャーシュー饅。
いやいや、どれもちゃんとした手作りのお味でおいしい!
ただ、蒸し紙はバッチリ使い回しだけどな!
好意的な感想しか書けない中、ちゃんと雑な落とし穴も用意してくれて、有り難い限りだ!?
奥の小鉢は豆腐のシロップがけ。
締めはミニチャーハン。
ここへ至るまでにすでにお腹は十分膨れているので、
うわ~と思ったんだけど・・・
食べ始めると食べられてしまうのな!
パラパラというよりバサバサに近いような現地風で旨し!
これに例の冷めたスープもつくはずなんだけど、
バタバタしていて青年が忘れたのだろう。
とりあえず、安い!
同様の点心コースは他の店でも出しているんだけど、
お味だけを切りだすと、ここが一番なのかも知れないと思ったよ。
清潔なお嬢様方にはどうかと思うんだけど、
元から小汚い我々なんかには悪く無いと思うよ。
帰りに噂のオッサン料理人も降りてきたんだけど、
青年給仕体制とあわせて、お店はずいぶん利用しやすくなったのかも知れない。
今度は夜に来ていろいろ食べてみたいな!
コメント一覧
思わず本店にもお邪魔しちゃいます。
嬉しい。ありがとうです!
点心セット美味しいですよね♪
アタシもここの点心セットが一番好きです。
そういえば夏頃いった時にも接客のお兄さんに
上から目線で偉そうに何か言っているお客さんがいて
じろって睨んでいたら早めに帰ってくれました(汗)
そういえば、夏に酢豚もいただきました。
確かにさっぱりしているのでご飯のおかずには
優しすぎる味かも。親子飯は量がスゴくて
すぐにお腹が空くアタシでもその日は1日平気でした(笑)
ほんまさんの記事味わっていたら、また行きたくなりました♪
>ガオさん
もうちょっと荒っぽいもんが出てきくるお店かと思ったのですが、
素朴で真面目に作っている感じがして、いいですよね。
私もまた食べに行きたくなってきたよ!