荒川に工場があるお弁当屋さん。
会社は「JR東日本フーズ」に吸収されており、もう日本橋には残っておりせん。
横高の地下にも売場があり、料亭弁当と比べるとややお手頃な和食折詰をメインに扱います。
一方、同じ大増製でも、これら駅弁ラインの商品は「ハマデリ」のコーナーへならべて、売り分けておりますよ。
元々は ”日本橋老舗料亭の味” がウリであったそうですが、紆余曲折を経て、だいぶ丸まっているのではないかと感じます。炊合せなどに「うん、まさに江戸味」的なエッジは感じられないかな。
ただ、元々が魚屋だったらしく、魚には力が入っているのかな。のり弁も海苔おかかは申し訳程度ですが、鮭はイケます。
とりめしは、炊き込みご飯の上に、そぼろ、鶏照焼、つくね、ほぐした蒸し鶏が乗る無難なもの。
今回はチキン弁当の話をしたかったのです!
東京駅から行幸される上皇様が好んで召し上がったという伝説もありますよね。
久々にいただきましたが、微妙に今風アップグレードされてるんだな。ちょびっと乗っかる玉子が半熟風だったり、ドライトマト的なものが置かれていたり。ライスもケチャップというよりは、トマト寄りになったような気もします。
個人的にはモサいままで良かった気もするの。でもそんな時の流れに棹さして、メインのチキンが昭和なからあげ粉風を堅持してくれているのは頼もしい。私、大好き。
そして、さり気なく添えられたスモークチーズのおせっかいにより、実はちびっこではなく、オヤジ向け弁当であることがほのめかされます。悪質な確信犯。奴らビールを飲ませる気満々よ!
これぞ東京らしい駅弁ですと言いたいところですが、デパートだけでなく、関東圏内の色んな駅でも見かけるので、なんか、個性が薄まっちゃいますよね。
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