井土ヶ谷の「公珠」で水餃子定食

井土ケ谷下町にある餃子とワンタンのお店。

「大珍楼」の元社長のお店なんだそうな。

皆さんもご存知、中華街の実力店として名の挙がることの多い広東料理店ですが、観光食べ放題やベタな宴会コースを軸とする一方で、時たま訪れるマニアどもには別格の饗応をするという、鼻につくところのあるお店です。

通人と馴れ合うのも楽しかろうが、遠方より来る観光客にも良い思い出を作ってやれよな！

そんな「大珍楼」も地元評判の高かった別館を閉め、旧本店が諸々試みつつ迷走して閉店。遂には大通りの新館のみが残っている形です。その決して楽ではなかった近年を担った方が、本当に好きなお店を始めた経緯なのかもしれませんね。

私はなんとなくピンとこなくて、今更の初訪問です。

店舗は桜木東戸塚線の一本裏手となるマンションの一階にあり、通りに面したガラス戸から光が入る明るい環境。中華屋というよりはカフェやダイイングバーのランチ営業っぽい雰囲気でしたよ。

店頭では自家製の点心各種も冷凍販売中。

ランチの水餃子定食は、まさかの小鉄鍋提供かよ。

ツルリとした皮に肉汁ダバつく餡。

思っていたような手延厚皮ではないし、餡のお味も含め、むしろ焼用を茹でたような感じ。そんならば、素直に焼餃子定食にした方がおいしかったのかも。

ひき肉、玉子、菜っ葉のハーフチャーハン。

焦げのついた焼き飯風で、胡椒が効いた気さくな仕上がりです。　

一応、餃子やワンタンを看板にする食堂の体裁なのですが、単品価格は中華街をやや引きずって、ハンパな印象なのよね。

メニューも本格中華のような創作居酒屋のような。

蒔田民お馴染み「西遊記」風の玉子チャーハンがあったり、橄欖湯麺、車仔麺等の面白い品も見えるのだけど、価格設定のバランスはよくわからん感じです。